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会議番号:3647 開催期間 2021年07月02日- 07月09日
たくさんの投稿・投稿ありがとうございます。ピルについては、月経前症候群(PMS; premenstrual syndrome)が嘘のようになくなり生活が一変(yousanさん)、娘さんがピルの内服で自分の体を自分でコントロールできるようになり気持ちが楽になった(IPウーマンさん)などのコメントをいただきました。ピルは、周期的なホルモン変動を抑えることで月経前の心身の不調(PMS)を改善し、排卵や子宮内膜が厚くなることを抑えることによって痛みの原因物質の過剰な産生を抑えて生理痛などの症状を改善したり、出血量を減らしたりします。 abbyiさんが医師から「血栓症の既往があり使えない」と説明を受けたように、ピルは服用できない方もいます。35歳以上で1日15本以上の喫煙者、前兆を伴う片頭痛がある方、50歳以上または閉経後の女性は禁忌、40歳以上の方、BMI30以上の肥満の方は慎重投与など、他にも様々な条件がありますので、医師と相談の上、服用の可否を判断してもらう必要があります。ホルモン補充療法(HRT; Hormone Replacement Therapy)については、 更年期障害のもとHRTを始め普通に生活できる体調に戻った(marco302さん)、手指の関節痛が改善した(みもざさん)、ぐっすり眠れるようになった・肌の状態が良くなった(かすがいさん)などのコメントをいただきました。HRTは、エストロゲンの欠乏により引き起こされた症状をエストロゲンそのものを補うことにより軽減させる治療法です。のぼせ・ほてり・発汗などの症状の改善、意欲や集中力の低下を改善させ、気分の落ち込みを和らげる、皮膚のコラーゲンを増やし肌の潤いを保つなどの作用、また老年期に顕在化する動脈硬化や骨粗鬆症などの予防につながる可能性があると言われています。エストロゲンの受容体は、手指の関節や靭帯にも含まれているため、更年期以降に起こる手指のいたみや腫れにエストロゲンの減少が関与している可能性があるため、みもざさんのようにHRTを行うことで手指の関節痛が和らぐ方もいます。(注:手指の症状にはリウマチなど他の病気もあるので注意が必要です。) かすがいさんからHRTはいつまで続けてよいのかという質問がありましたが、HRTを中止する一律の年齢や投与期間は定められておりません。主治医の先生と、HRT継続の必要性、メリット、リスク評価を行いながら継続の可否を検討してください。 UNAUNAさんからは病院探しのポイントを教えてほしいとのコメントがありました。日本女性医学会のHPで女性ヘルスケア専門医を検索できますので、参考にしてください。また、総合病院では、更年期外来など専門外来を設けている病院もあります。 生理期間に試験や試合が重なってしまうと全く実力を発揮できない(IPウーマンの娘さん)、PMSや月経困難症が昇進を強く望まなかった要因の1つ(shoshoさん)というように、ホルモン変動に伴う不調が学業や仕事の選択肢に影響を与えるケースも少なくありません。女性ホルモンの変動に伴う不調、その不調による生活への影響、不調に対してどのように対応しているかなどを投稿してください。 また、「我慢や鎮痛剤以外の選択肢があることはもっと知られてよい」と、shoshoさんが指摘してくださっていますが、より多くの女性に対処法があることを知ってもらうためには、どうしたらよいか、よい方法があれば教えてください。 *ピルは、その投与や処方区分により、LEP(low dose estorgen-progestin)またはOC(oral contraceptive)とも呼ばれます。月経困難症や子宮内膜症などの治療目的として保険診療で処方されるピルを低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)、主に避妊目的で自費処方されるピルを低用量経口避妊薬(OC)に区別されます。★鈴木議長の過去の円卓会議より
・女性ホルモンについて、学んでいますか?
・気象の変化。体調に影響ありますか?
・相談できる婦人科医、いますか?
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