働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3658 開催期間 2021年10月01日- 10月08日
たくさんのご意見、ありがとうございます。自民党の総裁選は、事実上の首相選びですから、自民党員だけでなく、国民も大きな関心を寄せています。その総裁選では、どの候補者も新しい自民党をつくる、という意欲を示していましたので、「自民党は変わりますか?」という問いかけをしてみました。その結果、みなさんからの評価は「NO」が8割を超えています。4日には新内閣が発足しますが、党人事に続いての閣僚の顔ぶれを見て、この数字が変化するのかどうか、円卓会議の議長としては、興味のあるところです。 さて、総裁に選ばれた岸田文雄さんは、二階俊博幹事長の交代などで、人事刷新のイメージを出そうとしたのだと思います。しかし、その後任に「口利き」疑惑で経済再生相を辞任した経緯のある甘利明氏を起用したり、首相や財務相を歴任した長老の麻生太郎氏を副総裁で遇したりしたことで、党人事では新鮮味をアピールしそこねたようです。円卓会議では、「看板を付け替えただけ」(りんご色さん、kitazakuraさん)、「国民感覚とかけ離れた人事」(noriariさん)、「結果には落胆と絶望と怒りしかない」(micro-macroさん)といった厳しい意見が出ています。 公文書の改ざんについての再調査についても、岸田さんは腰砕けと言うか及び腰で、「これをみただけでも自民党が変われると思いません」(Tenさん)という意見もありました。自民党の総裁の椅子に初めて座った岸田さんは本当にうれしそうでしたが、「まったく身動きできないほどに、あの椅子に縛りつけられているように見えた」(cheetanさん)と思った人もいます。 戦前の日本政治で、重要な政策や首相選任に大きな影響力を持ったのは、伊藤博文、山形有朋、西園寺公望といった「元老」たちでしたが、いまの自民党をみると、ミニ元老たちによる「長老支配」になっているように見えます。自民党を変えるというのなら、若手の登用だけではなく、「一度総裁をされたら国会議員を離れる」(IZUMIさん)、「定年制の導入」(知世khさん)といった提言にあるように、仕組みの変更が必要かもしれません。 ちなみに、首相経験のある国会議員は自民党では、麻生太郎さん、安倍晋三さんに今回、菅義偉さんが加わり、立憲民主党では、菅直人さん、野田佳彦さんがいます。菅さんや野田さんに「元老」ほどの影響力があるとは思えませんが、立憲にも次のリーダーといった人が見当たりません。「他政党も頼りない」(り子さん)という感想は立憲にもあてはまりそうです。 自民党は変わらないという意見が多い中で、変わるという意見もあります。「政策の実行力がある政党ならば日本の将来を考えると変わると思いますし、政策に熟知したリーダーならばそのように導くと思います」(blueberry53さん)。「いい意味で『政治のプロ集団』になるなら、それはポジティブに受け止めたい」(Tohkoさん)。期待を込めて、と言う気もしますが、そうあってほしいものです。 岸田さんは、「所得倍増計画」を掲げた池田勇人以来、大平正芳、鈴木善幸、宮澤喜一の4人の首相を輩出した宏池会の派閥で、経済政策では財政政策を重視する「大きな政府」の流れに沿っています。その点では、「小さな政府」を志向して規制緩和を進めた小泉内閣以後の新自由主義路線とは別の流れですから、岸田さんが掲げた「新自由主義からの脱却」や「令和版所得倍増計画」は、先祖返りということになりそうです。 こうした経済政策について、円卓会議の議論では、「労働者の所得を増やす一方で、今まで以上に労働力の流動性を高める規制緩和も必要」(blueberry53さん)、「分配も必要でしょうが、企業や個人の稼ぐ力を高めて日本の底力を上げるため、もっと規制緩和を進めないと」(ゆきひさん)といった意見が出ています。自民党が変わるかどうかにも関わる「新自由主義からの脱却」について、あらためてみなさんの意見をうかがいたいと思います。「自民党、変わると思いますか?」という問題提起とともに、みなさんのご意見をお寄せください。*イー・ウーマン編集担当より 投稿のルール「I statement」(「〜べき」は使わないなど)を守り、「国民は」「普通は」などではなく、「私」を主語として、自分の考えを投稿してください。 掲載する投稿には、編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。★関連テーマの円卓会議・自民党総裁選。期待する候補者いますか?(藤田正美議長) ★高成田議長の過去の円卓会議より・震災から10年、教訓を生かしていますか?・アメリカは大丈夫、だと思いますか?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.