「躍進するダイバーシティ企業」メルクセローノ株式会社

女性社員のキャリア開発とコミュニティ形成を促進

グローバル製薬企業のメルクセローノは、「多様性による人的パフォーマンスの相乗効果発揮」を重要テーマとして位置づけ、まずはジェンダーに焦点を当てた改善策を導入。女性のリーダーシップ育成プログラム「Women in Business」を通じて、キャリア開発とコミュニティ形成を促進。また、人事制度面からも女性が活躍できる職場の実現を目指す。


「思考の多様性」が会社と社員を強くする

福永 路易子
管理本部・CFO

私は管理本部・CFOとして、経営一般、財務・利益管理を担当し、また業務システムプロジェクト推進責任者も務めています。私の夢は、社員が “自分たちの個々のアウトプットが会社を推進している”という気持ちを持てる会社環境を作ること。そして個人的には、後進を育てることです。自分が習得してきたノウハウを社員に伝達し、社員のレベルアップの向上につなげたいと思います。ダイバーシティへの取り組みについては、広い意味でステレオタイプの性差別的役割を無くし(男性もお茶を入れる!)、「思考の多様性」を奨励したいと思います。様々な意見が出され、合意に至るプロセスは会社および社員を強くすると考えます。また、インターナショナルな会社なので、文化的なダイバーシティの理解は、本社や社員同士のコミュニケーションの向上に不可欠です。


仕事・プライベート共に充実している人生を

ジョアン・ロー
クリニカル ディベロップメント・メディカル リーダー

メディカル リーダーの職務とは、臨床開発の戦略案作成、臨床試験の企画・実施・管理をすることです。私にとって、日本に来る前に小児科医として積み重ねた経験を生かせる、とてもやり甲斐のある仕事です。この会社の良い所は、適材適所の人材育成、働きやすい職場環境の実現といったダイバーシティ・マネジメントが非常に重視されていること。その一環で昨年から「Women in Business」研修が導入されました。私もここで、キャリアビジョンやワークライフバランの秘訣を学んでいます。人種、性別……様々な違いに怯えたり抵抗したりする必要はありません。相手と理解し合いながら、自分オリジナルの才能を最大限に生かしていけば、きっと良い結果に繋がります。私はこれからも、ありのままの自分で、仕事・プライベート共に充実している人生を歩いていくつもりです。


ダイバーシティデータ

全従業員平均年齢:40歳、管理職平均年齢:45歳、全従業員における女性比率:37.8%、管理職における女性比率:26.7%、役員における女性比率:0%、昨年度総研修人数に対する女性参加比率:30.22%、昨年度総研修時間数における女性対象の時間数:40時間、昨年度採用総人数における女性比率:54.8%、国内勤務者国籍数:3(Japan, England, America)、障害者雇用率:0.7%

マーク・スミス(MD)代表取締役社長
企業の成功は、社員がプロ意識を持って、意欲的に仕事に取り組んでくれるかどうかにかかっています。その意識と意欲は、個性や強みが尊重され、認められる企業文化から生まれます。多様性に富むプロフェッショナルが、より高い目標に向かって、力をあわせて前進していけるよう、しっかりと支えていくのが我々マネジメントの責務です。
関 京子組織・人財開発/ガバナンス本部長
弊社ではまずジェンダーに焦点を当てた改善策を導入しました。具体的には、女性のリーダーシップ育成研修をスタートさせています。女性社員のみならず、その上司およびシニアマネジメント層が参加するという点も特長です。また、人事制度面からも、女性社員が生き生きと活躍できる職場環境を整備していきたいと考えています。

会社概要

メルクセローノ株式会社(日本法人)
全従業員数:約300人。化学品・医薬品事業をグローバルに展開するメルクグループにおいて、医薬品事業を展開している。癌、不妊、免疫・代謝、神経変性などの疾患領域において、バイオテクノロジーに特化した研究開発を進めている。“アンメット・メディカルニーズ”を満たすべく革新的な薬剤を提供。「患者さんおよび医療従事者のよきパートナー」を志す。