「躍進するダイバーシティ企業」日本和装ホールディングス株式会社

社員一人ひとりが働きやすい環境を作る

日本和装ホールディングスでは、「人の喜ぶところに栄えあり」と考える経営者のもとで、社員一人ひとりが働きやすい環境の推進を行っている。なかでも女性たちの活躍はめざましく、「女性社員の母親比率」は35%に上る。性別に関係ない業務評価や、家族の転勤に伴う勤務地の異動にもフレキシブルに対応し、多様なスタイルでのキャリアの継続と向上を支援している。


子育てと両立しながらステップアップ

安田 知美
PRセクション リーダー

広告や広報、会報誌やDM、HPなど社外へ発信するもの全般の制作を行う部署でディレクションをしています。元々はデザイナーとして入社しましたが、二度の産休と育休を経て、復帰するごとに仕事内容も少しずつ変化しました。復帰当初は全く残業もできず、時には時短勤務を取ったり子どもの病気看病制度を使ったりと、ありとあらゆる補助制度を使いました。そんなふうに業務のやりくりをするうちに、いつの間にかステップアップをさせてもらった職場に感謝をしています。とにかく色々なことにチャレンジができるので、10年働いていますが、飽きることがありません。これからも子育てと両立しながら、会社だけでなく社会全体に貢献できるような仕事をしていきたいと思っています。


夫の転勤で群馬から東京へ

岩崎 香里
日本橋局

群馬局でマネージャーの補助をしながら、企画営業をして4年。夫から転勤で東京に引っ越すことが決まったと聞いたときは、「日本和装を辞めないといけないんだ。残念だなぁ」と思いました。取り急ぎ、本社の人事に連絡をしたところ、その場でなんと話は東京の日本橋局勤務に転勤することに! これまでのキャリアを損なうことなく、さらに大舞台への転勤でやりがいも増すなんて、自分でも驚くほどです。生徒さんがきものを着られるようになって、お会いするたびに輝いていく様を見るたびに、この仕事をやってきてよかったなと思います。男性だからとか、女性だからとか言われることなく、成果できちんと評価してもらえるのも、私の性格には合っています。きもので女性を元気にするのが私の仕事、群馬から東京に移ってもそれは変わりません。


ダイバーシティデータ

女性社員の比率:55%、女性社員の母親比率:35%、役職女性社員の人数:1人、中途採用社員の比率:100%

吉田 重久代表取締役
中立な立場で消費者と生産者を直接つなぐ「仲介事業」は、事業のなかで出会うすべての方から「よかった」と思ってもらえることが大切だと考えています。それは社員についても同じ。男女に関係なく、いっしょにきものの新しい時代を拓いて行き、消費者や生産者の喜びをもって「やりがい」「使命感」を引き出せる企業でありたいと思っています。
久富 慎也人事部長
法令に定められた基準を満たすのは、最低限の水準だと考えています。人それぞれに様々な事情を抱え働いているのですから、社員一人ひとりが働きやすい環境を作ることを心がけています。日本和装の人事の特徴は、法令遵守をし、最新のシステムなどを導入しつつもアットホーム。旧来の日本のよさを受け継いでいるともいえます。

会社概要

日本和装ホールディングス株式会社
全従業員数:139人(2009年12月末現在)。着たいという消費者の思いを実現するとともに、生産者と消費者を直に結ぶきものや帯の販売仲介業。「4ヵ月間無料きもの着付教室」を展開している。現在全国の修了生数は14万8,000人。着る機会の提供などきもの文化の普及・発展に向けたさまざまな取り組みをしている。