イー・ウーマン（ewoman）

実行力（おれんじ７８・神奈川県・34）

今回の選挙で悩ましいのは、政策や考え方が共感できる政党であっても、選挙後にそのとおりに実行されるかが見えないところです。実現できるかどうかは当の候補者にとっても不明でしょうが、少なくとも実行しようとする「強い」熱意が感じられる政党や候補者に投票したいと思っています。

未来の党に投票するつもりです（mayupyon・東京都・41）

各党の公約、政策を「脱原発」「改憲しない」「女性と子どもに厚い」の3点から検討し、一番自分の考えに近いと思われる「未来の党」に投票しようと思います。この党の公約のすべてに賛同、というわけではないけれど、他の党よりは、自分の考えに近いので、未来を託したいと思いました。自民党には戻って欲しくないです。

自民党はイヤ！（オスカル・愛知県・58）

私が政治家に一番望むことは、今の官僚の組織を変え、既得権益にぶら下がる構造を壊していただきたいこと。その意味で一番期待できるのは橋下さんだと思っているのですが、石原さんのタカ派ぶりについていけません。また、安部さんの改憲論もいただけません。人からコンクリートへ戻るのもいやです。結局、民主党と第三局で何とか脱官僚を成し遂げていただきたいと思います。

政党よりも候補者で選ぶ（tn40・熊本県・42）

安倍さんが良いと強く思いますが、熊本の自民党の候補者をみると、正直安倍さんの望む政治から遠くなると思いました。よって、今回は、憲法改正をはっきり打ち出している、維新の候補者に決めました。

任せる政党、ではなく（bambinaia・兵庫県・42）

「俺について来い」的な主張には飽きてきたので、ムーブメントを生み出しそうな「よく分からないけど、この人のためなら手を差し伸べたい、協力していきたい」という政党を選んでしまってます。

今の時代に合った政策を（kobemama・兵庫県・49）

私は財政再建を第一に考えています。もちろん、景気回復も大事ですが、財政再建しながら、民間の力で景気回復できる方法はあります。子どもたちに借金を残さない、日本という国を引き継ぐ責任があります。戦後のままのシステムでなく、今の時代に合った政策をしてくれる政党を支持します。

どのような社会を目指すのか（keep-working・千葉県・59）

どういう社会づくりを目指しているのかが重要だと思います。国づくりではなく、社会づくりです。国を強くするといって「国防軍」を置き軍備強化に走っても社会が良くなるとは思えません。民主党は、透明・公平・公正なルールにもとづき正義が貫かれる社会、働く人が豊かさと幸せを実感できる社会、格差を是正し誰にも「居場所」と「出番」のある共生の社会をつくることを掲げ、その理念のもとで政策を提起しています。こういう地道で人を中心に置いた考え方が重要だと思います。

子どもを戦争に行かせない（hatosabu・東京都・48）

私の最大の関心は、各党の次世代育成のための政策と、基本的な人権の考え方の部分です。増税や原発などももちろん考えねばなりませんが、国としての方向性の並びにあると思うので、まずは人に対する考え方の政策が基本です。 そして、やはりなにより譲れない部分は「改憲」「核武装」です。何年後かにこれから人殺しに行く息子に「なぜあの時改憲に反対してくれなかったの」と言われたくないし、彼の頭の上で核爆発を起こさせたくはありません。それをしない政党、これが1番のベースです。

熟考中（violet-m・神奈川県・41）

棄権だけは絶対にしません。でも「ここ」という場所はまだありません。消去法の判断、「今の日本の現状を見て、まだそんなことを言っているか、という政党には入れない」は出来ても、積極的に選択したい党がまだ見つかっていないのです。急ごしらえの選挙で、どれだけ「有言」実行してくれるか心配ですが、考えることを放棄せず、ギリギリまで各党の発信情報を追います。

政策を吟味してから（クロ豆・東京都・41）

どんな政策をあげているか。それが夢物語になっていないかを吟味してから、候補者を選びます。新聞に各政党、各候補者の政策が書かれたものが入るので、それを読んでから決めます。選挙期間中の報道はテレビはかなり偏っている感じがするので、新聞を読むようにしています。新聞も複数社チェックするようにしています。

消去法で良いのか…（sweetsugar・栃木県・43）

どの政党がよいのか決めかねています。各党が主張している内容は、票を集めるためのパフォーマンスではないか……と。ウケねらいではなく、日本をよくするために実行してくれそうな党は？と、考えるとかなり絞られます。しかし、果たして消去法でよいのかどうか、投票日まで研究したいと思います。

信じられない（にしひがし・茨城県・41）

社会のあり方に対応した財政の再分配が、本当にうまくなされているのでしょうか？どこに予算が本当に必要か考えられているでしょうか？この国を安心して住める、心豊かな国に、他国とも互いに尊厳をもって交流できる国にしよう、としている政党はあるのでしょうか……。誰かを攻撃し、揚げ足をとることばかりで、この国の向かうべき姿がみえてきません。

わからない（ayaPa・神奈川県・37）

党首討論聞いていても、違いがわからないし、言っていることが正しいのかもわからない。結局、だれが正しいかはわからない。覚悟を決めて自分を信じる人を選ばなきゃいけない。思い切りが必要だと思う。

まだ決めていない、あるいは決めかねている人が4割以上もいるようですね。「支持政党なし」の数字とほぼ重なるのかもしれません。民主党にはがっかり、自民党はこりごり、というところなのでしょうか。
 
それでも政権を担える政党というのは限られているわけです。何といっても候補者をそれなりにたくさん立てられる党がおそらく次の政権を担うのですから。もちろんだからといって、「勝ち馬に乗る」というのは、政治家はともかく有権者としては正しくないかもしれません。やはり、自分が納得できる政策、納得できる人物を選ぶしか、方法がないのだろうと思います。
 
ただ納得できる政策と言っても、たとえば「脱原発」だけでいいのか「反TPP」だけでいいのか、というと、そうでもないでしょう。要するに日本が抱えているさまざまな問題のうち、優先順位どうつけるかによって、選択が変わってくると思うからです。僕は、日本経済をどのように導くのかがいちばん重要だと考えます。その意味では、成長戦略が必要で、そこに納得できる政策を打ち出している政党を選びたいなという気持ちです。
 
さて皆さんにおたずねします。mayupyonさんが言われるようにすべての公約に賛同できなくても、自分が大事だと思っていることが一致していればというように考える方が多いでしょう。
もし一つ選べと言われたら、皆さんは何を選びますか。子どもに手厚い社会保障？　財政再建？　財政支出強化による経済再建？　新しい成長戦略？　増税の中止？　高齢者福祉の削減？　あるいは高齢者福祉の拡大？　あるいは他にもあるかもしれません。あなたにとって最も大事な政策とは何ですか？


※この円卓会議は、選挙を目前にした「号外」として、通常の金曜〜金曜とは異なる、「水曜〜水曜」で開催しています。


【藤田議長の過去の円卓会議】
◆「安倍首相」に期待しますか？
◆そろそろ自民党に戻りますか？
◆総理にしたい人、いますか？
◆東京都による尖閣諸島買収構想に賛成ですか？

• 2012.12.14
• 藤田正美 フリージャーナリスト、『ニューズウィーク日本版』元編集主幹