働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3329 開催期間 2015年02月13日- 02月20日
今日も体験に基づいた貴重なご意見を本当にたくさんいただき、どうもありがとうございました。 「院外処方と院内処方の費用の違いを知らずびっくりした」「医師の処方を薬剤師がチェックする重要性は理解できるが、コストの割に院外処方のメリットを感じられない」(akabanaさん)というご意見を多くいただきました。その理由として、「重複処方のチェックなどあまり徹底されていない印象がある」(nhatsueさん)といったご指摘がありました。 一方で、院外処方によって待ち時間が減り、説明も丁寧なのでコストが高いのも仕方ないのではというご意見もありました。 3日目の今日は、今までの皆さんの多様なご意見も参考にしながら、これからの高齢社会で薬局や薬剤師に望むことを一緒に考えていきたいと思います。 今後、日本は高齢化がますます進み、医療需要は拡大していきます。現在、薬局の数は約5万6千軒と、実に20年間で約1万7千軒も増加しており、地方では少ないと思いますが、私の住んでいる東京の街中では病院の周囲だけでなく、あちらこちらにあります。こうした薬局は患者目線に立ち、付加価値のあるサービスを競ってほしいと思いますが、いかがでしょうか。 まず、患者の安全性の確保という観点からは、医師の処方の確認や飲み合わせの確認は、薬剤師の大事な役割のはずです。特に、お年寄りは多くのお薬を飲んでいますし、認知症の人も増加しますので、そうしたチェックはますます必要になるでしょう。 ただ、そうしたかかりつけ薬局を目指すのであれば、「プライバシーの配慮はより一層必要ではないか」「もっと長い時間営業してほしい」というご意見もいただいています。また、お薬手帳はつねに患者が持っているわけではないので、服用履歴が薬局でも電子ベースで管理できるようになれば、患者の利便性は高まるように思います。 次に、医療費増加の抑制という観点からは、薬学の専門的見地から、薬剤師はニーズのある人に対して健康増進の相談にのったり、ジェネリックをもっと推進する必要があるように思います。実は、ジェネリック利用率(金額ベース)をみると、院外処方も院内処方も10%前後で、それほど差がないのが現状です。家に残薬がないかどうかの確認も始まりましたが、薬局も国全体で膨らむ薬剤費の抑制に役立つような取組がもっと必要であるように思います。 薬剤師は医師ではないので、患者の診察はできません。しかし、今後の一人暮らしのお年寄りの増加や在宅医療の広がりを踏まえると、医師と薬剤師の協働や、ITによる映像を通じた薬剤師とのコミュニケーション、薬の宅配のニーズも高まるように思います。 それでは、今週の「働く人の円卓会議」最後の皆さんへの質問です。皆さんは薬を買うとき、どのような基準で薬局を選んでいますか。また、今後、薬局や薬剤師から、どのような付加価値の高いサービスを受けたいですか。または「こういった配慮をしてほしい」などご提案がありましたら、お聞かせいただければ嬉しいです。病院と薬局の分離。メリット感じていますか? YES、NOをお答えの上、今日は皆さんからご意見をうかがえる最後の機会になりますので、ぜひ1日目からお読みいただき、医薬分業という制度全般への意見、言い残したのでぜひこれだけは発言しておきたいということも含めて、あなたの体験を踏まえた「I Statement」でご投稿いただければと思います。*お知らせ* 「働く人の円卓会議」で議論したこのテーマが、内閣府・規制改革会議での公開ディスカッションにて取り上げられます。 2015年3月12日開催です。「医薬分業における規制の見直し」15:35~17:00 ぜひご参加ください。インターネット中継もあります。 詳細・お申し込みはこちら ★翁議長の過去の円卓会議・保険外診療を一緒に受けると保険診療分も自己負担。変だと思いませんか?
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