イー・ウーマン（ewoman）

都市部の町内会も意外に（kyoko004・神奈川県・41）

今年度、町内会の役員をしています。大阪で地震が起こった直後は、町内のブロック塀の調査がありました。先日の台風の時は翌朝に町内の被害状況の確認があり、防災無線の線の切断や、神社の境内の老木の枝の落下があったため、今後の対策が提示されました。また、毎年の町内食料備蓄倉庫の点検や防災訓練など、これまで回覧板以外で町内の様子を知ることはありませんでしたが、この地域は意外に強いのではないかと思いました。

給油できない怖さ（ぺり・36）

桜島と隣あわせの土地柄、地震や台風に加えて火山の噴石、降灰にも注意が必要な場所に暮らしています。毎年のように台風がくる地域でもあるため、地域住民の意識は比較的高いのではないかと感じています。台風がくるとわかったら、まずはガソリンを満タンにして食糧、必需品を準備します。以前、物流がストップしてガソリンスタンドが休業し、ガソリンが給油できない怖さを知りました。公共交通機関がないため、文字通り足止め状態になります。

元に戻るという意味ではYes（Jerryb・東京都・51）

地域により定義は違うと思いますが、私の住む都市部住宅街のレジリエンスは「元に戻る力」ととらえてYesにしました。高台で海から遠く、古い住人も若い人もいて、被災しても命が助かっていれば出て行く人は少ないと思います。また、商業地域なら賑わいを取り戻すのは遠い道のりかもしれませんが、住宅地なので復興のハードルは低いと思います。

ご近所力（真打ち・栃木県・49）

私が住む地域の自治会は、班の人が入院したと聞けば、見舞金片手に全員集合で自宅訪問する等、見直しを図ってはと思う慣習が健在だ。阪神淡路大震災では長屋のご近所同士が「ここのおばあちゃんは、いつもこの場所で寝てるはず！」と、倒壊家屋からの救出で具体的な情報提供ができたと報道していた。また、祭りが盛んな地域は復興が早い傾向にあるとの記事を読み、人付き合いの煩わしさの視点を変え、ご近所力に活かしてはと痛感している。

顔が見える関係！（シンゴパパ・静岡県・51）

顔が見える関係だと思います。ハード的な避難場所、設備などもそうですが、やはりソフトな部分、地域の中でどの程度の人たちが顔見知りか、どの程度の人たちがつながっているか？　自分にとって、地域のレジリエンスとは、顔が見える関係の構築です。

川が氾濫しなくなった（まうやん・東京都・47）

レジリエンス、と言う言葉は初めて聞きました。なるほど、そんな言葉、そんな考えがあるのだな、と言うことも含めて。今回、YESにしたのには理由があります。私の街は小さな川(都内にはよくある5mぐらいの整備された川幅)があるのですが、私が小さい頃はそれはよく氾濫していました。ここ15年の間にも氾濫したことも。しかしその後、区が中心になって工事を進めた結果、最近の台風はものともせず、ここ数年全く氾濫しません。ちゃんと対策が機能しているなと考えられる状況でした。

まだまだ全然！（地球交響曲・大阪府・41）

今年の自然災害の対応からしても、交通機関の乱れを始めとして、被災した個人への支援が足りない感じがしたので。規模が大きくなると個々に手厚くはなかなかできない現実もあると思いますが、建物の修繕や補強は日頃も含めて早く手当した方が、後々の被害拡大を防ぐ事にもなるでしょうから。

7年前の教訓（留加・宮城県・54）

東日本大震災では、大津波による大きな被害が出て沢山の方がお亡くなりになり、未だ行方不明の方もいらっしゃいます。あの震災を経験していても、津波警報が発令されていても避難しない方の割合が多いのが現状です。レジリエンスが高いとは今は言えないと私は思います。

つながりはほぼ皆無（DiamondBar・東京都・49）

東京都内のマンションに住んでいますが、マンションの総会も火災訓練も参加者は30％以下です。顔や名前をを知らない人も多く、日常のつながりすら希薄です。災害時の協力はとても望めず、自治体との連携もできる気がしません。災害への備えは自分自身で行いつつ、すれ違う時には挨拶するなどコミュニケーションを図るようにしています。

高くないと思います（ゆいゆい・埼玉県・52）

首都圏在住で、地域的にいろいろな面で東京に頼っているため、レジリエンスは高くないと思います。まず病院、医者の数が住民の人数に対して非常に少ないのです。また、昼間に災害が起こった場合には、子どもと離ればなれになる可能性が大きいことが一番の心配です。万一子どもが家に一人でいた場合には、どういう行動を取るか話し合っています。

たくさんの投稿ありがとうございました。
まうやんさんのように地方行政がしっかりと機能し安心感を持てるところもあれば、kyoko004さんや真打ちさんのように町内会や自治会が率先して周辺環境を改善するために大いに力を発揮しているところもあるということがわかりました。

ぺりさんのように日ごろから災害が多い地域では備えがしっかりしていて、住民の方の意識も高いようですね。

一方、地球交響曲さんのように昨今の災害対応の状況から地域のレジリエンスを考えたり、留加さんのように東日本大震災の経験が活かされていないと心配している方もいます。

ゆいゆいさんやDiamondBarさんのように、地域のレジリエンスは高くないけれどご家庭で話し合って個人と家族のレジリエンスを高めようとしている方もいました。

Jerrybさんのおっしゃるように、レジリエンスはとても広い概念だと思います。シンゴパパさんのように顔が見える関係であれば何かがあったときに助け合うことができるのかもしれませんね。
 
私自身が被災地で出会った地域も様々でした。もともと顔が見える関係で、どこに誰がいるかが分かっていた地域では、大きな災害の後でも、行政の支援が来る前にすぐに助け合いが始まったと聞きました。この被災直後の助け合いがその後の復興を進めることにも役立ち、コミュニティの人たち同士の絆が強まって復興も早く進んだと言う事例があります。

地域のレジリエンスが高いとは、どういう状況なのでしょうか?
皆さんの地域のレジリエンスを高めるために、あなたにできる事はなんでしょうか?
個人ではなく地域のレジリエンスを高めるために、すでに皆さんが取り組んでいることがあったら教えてください。特に他の人達にも参考になるような事例があったら伺いたいです。


★木山議長の過去の円卓会議より
・日本で「難民の就労」を増やす、いい案ありますか？
・熊本地震。被災地支援していますか？
・シリア難民、EUは16万人受け入れ。日本も難民受け入れますか？

• 2018.10.15
• 木山啓子 特定非営利活動法人ジェン（JEN）理事・事務局長