働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3544 開催期間 2019年05月31日- 06月07日
10月からの「消費税10%への引き上げ」に3分の2が賛成のようです。報道各社の世論調査では「反対」が「賛成」を上回るか、賛否は拮抗する結果が多いようですが、円卓会議では60%を上回る支持が表明されました。 賛成への投票には、「高齢化社会への不安」(grippeさん)「安心した老後のため」(しろくま0307さん)「財政問題はどこかで手を打たなければならない」(2kishi0さん)という日本の根本課題への懸念があるようです。高齢社会は待ったなし、年金生活や低所得の人が増え、医療介護にカネが掛かる。支え合う社会には財源が必要で、誰かが、皆が負担するしかない。増税は懐に痛いけど赤字財政をこのまま放置しておけない、という考えです。社会の大きな流れを見て「国民の負担を増やすしかない」という大局的判断が、60%を超える人が「YES」に投票した背景にあるように思います。 これに対し「NO」の投稿は「所得税と法人税で増税を行い、消費税は段階的になくす方向こそ望ましい」(こはくさん)。消費税という形の増税を問題にしました。消費税は低所得者になるほど負担が重い。金持ちや儲けている企業から取った方がいい、という主張です。負担増をどの階層に求めるか、という再分配の論点です。 「社会保障は充実どころか徐々に骨抜きにされつつある」(まさん)、「本当に国の予算が足りないならなぜポンコツ戦闘機を100単位で爆買い?」(mira220さん)。税金の使われ方への疑問です。 もう一つの論点が「物価が上がっている上に2%の増税で、一般の消費は冷え込むように思います」(pegiさん)。今はやるタイミングなのか、という指摘です。 さて、会議2日目の投稿で、消費増税を巡る骨格の論点は出揃ったように思います。高齢化社会に対応する負担増は必要、という大局的賛成論。「自己責任で」という議論はありませんでした。では「負担増」を求めるなら、だれが負担するのか。消費税がいいのか。さらに税金の使われ方に納得感はあるか。経済情勢を見て今でいいのか。といった論点が浮かんでいます。 ひとつづつ整理して議論しましょう。まず、負担増は必要と思いますか? それは消費税がいいと思いますか? これまでは「困った時の国債頼み」でした。まさんが言うように、負担増を語るなら集めたカネの使い道とワンセットで議論しなければならないことは承知しています。次にやります。 「消費増税10%を10月から実施することにYESかNOか」への投票に並行し、「負担増の是非」と「消費税という方法」について、もう一度あなたの考えを投稿してください。★山田議長の過去の円卓会議より・沖縄の民意。活かす方法はあると思いますか?・英国のEU離脱、あなたは賛成ですか?・米朝会談。期待すること、ありますか?(2018年6月開催)★関連テーマの円卓会議・消費税引き上げ。先送りに賛成ですか?(2016年3月開催、議長:森信茂樹)
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.