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Photoリポート部門 受賞者 が決定しました!
イー・ウーマンアワード2010の対象期間は2009年12月から2010年11月まで。 Photoリポート部門は、この期間に投稿いただいたPhotoリポートの中から、イー・ウーマンが3名を選び、お贈りするアワードです。 世界各地から「ニュースの目」でシーンを切りとり、メッセージをそえて送っていただくPhotoリポートは、いつも感動と学びがあります。
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撮影場所: シンガポール日本人墓地 撮影日時: 2010年1月19日 投稿日時: 2010/01/26 12:15 撮影者: いむら
ここはシンガポール日本人墓地。歴史に忘れ去られた女性たち、からゆきさんが眠る場所。 19世紀後半、実は多くの日本人女性が、娼婦としてアジア各国で働いていた。誰からともなく「からゆきさん」と呼ばれていた彼女たち。日本から売り飛ばされて海外に渡ったその数は、なんと20万人とも30万人とも呼ばれている。 「戦前日本の恥部」として、その存在自体を忘れられてしまっていたからゆきさんだけれど、1970年代になって関連書籍が発表されると、ようやく研究が進められるようになったらしい。 彼女たちは開国間もない明治の時代に、どんな商人よりも先に未知の地へと足を踏み入れていった。開国後の日本人の海外進出の軌跡は、まずはからゆきさんによって拓かれていったと言っても過言ではないと思う。 ここシンガポールの日本人墓地にも、多くのからゆきさんが眠っている。荒れ果てている場所だったらどうしよう、とも考えたのだけれど…からゆきさん達は美しく花をつけるプルメリアの樹の下で、静かに静かに眠っていた。 風が吹く度に白と黄色の花が優しく落ちてきて、その柔らかな光景にどこか救われた気がしたのは、むしろ私の方だった。
撮影場所: ニジェール共和国 首都ニアメ 撮影日時: 2009年12月15日 投稿日時: 2009/12/20 16:59 撮影者: すら
大きなバケツを頭に載せ、二ジェー川まで水を汲みに行く途中の子供たちに出会いました。気温は40度。水汲みのあとには、弟や妹の世話に家畜のえさやり……とやることはたくさん。貧しく厳しい環境ではありますが、明るくたくましく、お互いが助け合いながら生きている姿に、私たちが忘れかけているものを教えられたように感じました。
撮影場所: ベトナム ホーチミン市内 撮影日時: 2010年5月30日 投稿日時: 2010/06/16 02:05 撮影者: marco302
この国ベトナムは、使い捨てとモノを大切にする文化を併せ持っている国と知ったのはつい最近。ビニール袋やお弁当箱などは使ったら道端ににポイ。一方、日本の郵便局時代に使ったスーパーカブが今でも街中を爽快に走っています。 この靴の修理屋のおじさん。一見貧しそうに見えますが、決して貧しいわけではなく靴修理のプロフェッショナル。私の靴を直している間にも、何人かのお客さんが靴の修理を依頼に。また、デザインを変えてほしいという依頼にも丁寧にアドバイス。英語も話せるこのおじさん、お嬢さんの写真を見せながら、「今年高校を卒業して働くんだ。でも、夜間学校で勉強もするんだよ」と話してくれました。 都市化が進むこの街で、いつまでも市民の良き靴のアドバイザーでいてください。そして、この国の「モノを大切にする心」を伝えてくれるものと信じています。
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◇Photoリポート部門 受賞の3名を発表いたします!◇
Photoリポート部門 受賞者 が決定しました!
イー・ウーマンアワード2010の対象期間は2009年12月から2010年11月まで。
Photoリポート部門は、この期間に投稿いただいたPhotoリポートの中から、イー・ウーマンが3名を選び、お贈りするアワードです。
世界各地から「ニュースの目」でシーンを切りとり、メッセージをそえて送っていただくPhotoリポートは、いつも感動と学びがあります。
『からゆきさんの眠る場所』
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撮影場所: シンガポール日本人墓地
撮影日時: 2010年1月19日
投稿日時: 2010/01/26 12:15
撮影者: いむら
ここはシンガポール日本人墓地。歴史に忘れ去られた女性たち、からゆきさんが眠る場所。
19世紀後半、実は多くの日本人女性が、娼婦としてアジア各国で働いていた。誰からともなく「からゆきさん」と呼ばれていた彼女たち。日本から売り飛ばされて海外に渡ったその数は、なんと20万人とも30万人とも呼ばれている。
「戦前日本の恥部」として、その存在自体を忘れられてしまっていたからゆきさんだけれど、1970年代になって関連書籍が発表されると、ようやく研究が進められるようになったらしい。
彼女たちは開国間もない明治の時代に、どんな商人よりも先に未知の地へと足を踏み入れていった。開国後の日本人の海外進出の軌跡は、まずはからゆきさんによって拓かれていったと言っても過言ではないと思う。
ここシンガポールの日本人墓地にも、多くのからゆきさんが眠っている。荒れ果てている場所だったらどうしよう、とも考えたのだけれど…からゆきさん達は美しく花をつけるプルメリアの樹の下で、静かに静かに眠っていた。
風が吹く度に白と黄色の花が優しく落ちてきて、その柔らかな光景にどこか救われた気がしたのは、むしろ私の方だった。
『川まで水汲みに』
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撮影場所: ニジェール共和国 首都ニアメ
撮影日時: 2009年12月15日
投稿日時: 2009/12/20 16:59
撮影者: すら
大きなバケツを頭に載せ、二ジェー川まで水を汲みに行く途中の子供たちに出会いました。気温は40度。水汲みのあとには、弟や妹の世話に家畜のえさやり……とやることはたくさん。貧しく厳しい環境ではありますが、明るくたくましく、お互いが助け合いながら生きている姿に、私たちが忘れかけているものを教えられたように感じました。
『直す人』
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撮影場所: ベトナム ホーチミン市内
撮影日時: 2010年5月30日
投稿日時: 2010/06/16 02:05
撮影者: marco302
この国ベトナムは、使い捨てとモノを大切にする文化を併せ持っている国と知ったのはつい最近。ビニール袋やお弁当箱などは使ったら道端ににポイ。一方、日本の郵便局時代に使ったスーパーカブが今でも街中を爽快に走っています。
この靴の修理屋のおじさん。一見貧しそうに見えますが、決して貧しいわけではなく靴修理のプロフェッショナル。私の靴を直している間にも、何人かのお客さんが靴の修理を依頼に。また、デザインを変えてほしいという依頼にも丁寧にアドバイス。英語も話せるこのおじさん、お嬢さんの写真を見せながら、「今年高校を卒業して働くんだ。でも、夜間学校で勉強もするんだよ」と話してくれました。
都市化が進むこの街で、いつまでも市民の良き靴のアドバイザーでいてください。そして、この国の「モノを大切にする心」を伝えてくれるものと信じています。