働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3637 開催期間 2021年04月16日- 04月23日
皆さんに非常に具体的かつ必要な提案をしていただき、感謝しています。読み応えがありました。それにしても、2kishir0さんの「上司に厚労省発表のデータ等を元に進言し、給与水準を世間一般の総合職並みに引き上げることに成功しました」は、素晴らしい。データを提供した2kishir0さんも、それを受け入れて変革をした人事の方々も素晴らしい。こうした動きが重要です。そういった、一つひとつが、格差をなくすことにつながります。 今週のテーマ、120位という男女の格差を、日本全体ではどう取り組めば解消できるのか。 「推奨しても啓蒙しても達成できないのであれば、強制すればいい」というPiwoさん、JIMAさん。私も賛成です。私は、例えば15年間程度の時限法として、早急に法整備することが重要だと思っています。というのも、1986年4月から男女雇用機会均等法が施行されているので、もしも人々の努力で解決されるなら、35年もたった今は、自然と男性と女性の雇用機会・賃金・役職が同じになっているはずです。あるいは、大学卒業時は、「文理計、文系、理系いずれの推計においても男子学生よりも女子学生の方が成績が有意に高いことが示された」(安田宏樹氏:2015)という報告がありますから、社会でも、女性の方が地位が高いのが「自然」ということになります。しかし、世界120位という男女格差があり、圧倒的に男性が多いとなると、これは、かなり不自然な社会の仕組みや慣習が作り出していることであることが想像できます。人々が作ってきた制度や慣習であるなら、修正すれば良い。いただいた投稿にも具体的な案が出てきました。 ◆経済分野: 1: 女性の管理職比率50%は企業の努力目標などでなく、設置義務に(Piwoさん) 2: 多様な人材を採用するという制度を(にゃすさん) 3: 管理職の女性比率を40%以上とクオータ制に(シンゴパパさん) 4:産休復帰率ももっと高く定め、そのための人事制度や福利厚生の充実を図ることを企業に求める(Piwoさん) 5:大企業にはペナルティ(Piwoさん) 6:経験を与える環境を作っていく(2kishir0さん) 7: メンタリングの重要性(cheetanさん) そして女性の意識の問題として 8: 中学受験の選抜方法の変革を提案(Lily27さん) 9: 諦めてしまう女性の意識改革(南海さん) 10: 女性が女性を受け入れる(メヌエットさん) ◆政治分野: 1:「政治分野における男女共同参画推進法」の厳守(シンゴパパさん) 2: 閣僚の女性比率を40%以上(まずは20%)に(シンゴパパさん) 3: 官僚も管理職の女性比率を40%以上とクオータ制に(シンゴパパさん) 女性の意識の問題は、新しい仕事に必要なスキルや条件が10あるとすると、6個が揃っていれば、男性の多くは「有り難うございます。頑張ります」とその役職をとって挑んでいくのに、女性は、8個あっても2個ないと「十分なスキルがないので、できません」と諦めてしまうと言われています。このような「意識」や環境を整えることは大変重要ですが、今はまず、その前の土台を大きく変えて、環境変化を起こすことが必要でしょう。にゃすさんの指摘されるレジ袋のように、ルールを決めることで全国民の行動を変える策はないか。 2020年の報告書で、日本の男女格差は、経済は117位・政治は147位で、健康/医療(65位)と教育(92位)ですので、残りの2日間の「働く人の円卓会議」では、それを2つに分けて考えてみたいと思います。まず次回「会議3日目」に向けての今日から明日は、徹底的に「経済」と「政治」分野での日本国の男女格差を縮める方法についてアイディアを募集します。そして、「健康/医療」と「教育」については、水曜日11:00amから投稿を募集し、金曜日11:00amにサイトアップしたいと思います。 経済と政治の男女格差をどうやって縮めるか。今回いただいた投稿も含め、具体的に、どの法律のどんなところを変えたら良いのか。どんなペナルティが効果的だと思うか。あなたが一つ法律を作って良いと言われたら、どんな法律を、どんな罰則付きで作りますか。具体的に考えてみてください。もしかすると、政府や企業の男性トップの人たちは、気持ちがあっても具体的な良い案がないのかもしれません。提案しましょう。 「働く人の円卓会議」の投稿ルールは、I statementです。また、イエス、ノーの投票は1週間に1票ですが、途中でイエス・ノーを変更することができます。経済と政治の男女格差をどうやって縮めるかの具体的なアイディア、お待ちしています。★佐々木議長の過去の円卓会議より・ダイバーシティインデックス、興味ありますか?・日本の男女格差、世界111位に落下。日本は大丈夫?(2016年10月実施)・名字が変わると不便なこと、ありますか?★関連テーマのアーカイブより ・日本の性差別をなくす。あなたができること、ありますか?(治部れんげ議長)・男性の育児休業義務化、賛成ですか?(野村浩子議長)・ハラスメントを禁じるための法整備、必要ですか?(白河桃子議長)
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