「躍進するダイバーシティ企業」日本マクドナルド株式会社

女性管理職が増えることは組織力を向上させる

日本マクドナルドでは、ダイバーシティ推進の一環として女性管理職、特に店長の登用に注力している。「女性管理職が増えることは組織力を向上させる」として、経営陣も強力にサポート。活動の柱はネットワーキング、啓発活動、コミュニケーションで、全国カンファレンスの開催、エリアごとのフォーラム開催支援、メンタリングプログラムの運用などを行っている。


会社もスタッフも背中を押してくれる

物江 香織
マクドナルド 新宿第一生命ビル店 店長

店長として、高校生から74歳まで約35名のスタッフにマクドナルド独自のサービスを指導しています。5年前に結婚して子どもを2人産み、2年連続で産休をとり、下の子が5ヶ月の時に復職。その後2年弱で店長にタイトルアップ。怒濤の日々でした(笑)。初めは思うように仕事が出来ないストレスを感じましたが、仕事は代替え出来るが母親は私一人と割り切りました。今は、ワークライフバランス的には育児7で仕事が3。質で5:5のバランスをキープできれば良いと思っています。勤務時間を6時間に短縮させてもらい、自分がお店に居ない時間もしっかり運営できるスタッフを育成し、普通8時間の仕事を5時間でやろうと、自分自身のタイムマネジメント向上にも努めています。会社もスタッフも背中を押してくれて本当に恵まれた環境です。お客様とスタッフの笑顔が何よりの喜び。自分が経験できたことを人に伝えて勇気を持ってもらえる、そんな仕事をするのが夢です。


スタッフや後輩に成長の場を提供したい

石井 奈津子
フィールドサービス本部 ビジネスコンサルタント

マクドナルドが全国展開する3700店の約50%はフランチャイズ店ですが、そのオーナーのパートナーとして店舗経営をサポートするのが私の仕事です。オーナーという人生の大先輩達に私のスキルを認めて信頼してもらい、人間関係を築いて合意するというのが大きなテーマ。それが出来た時、達成感があり楽しいと感じます。今では信じてもらえませんが、子どもの頃はすごくシャイでした。が、高校生からマクドナルドでアルバイトをして、とても積極的になり成長しました。そして、入社した頃は女性の先輩が少なかったので男性と同じように仕事をしなければと頑張り、30過ぎてからは自分がロールモデルにならなければと、道を切り開いて来ました。今は、スタッフや後輩やいろんな人達に、成長できる場を提供するのが夢。人の成長がビジネスの成長にもつながると信じています。


ダイバーシティデータ

全従業員平均年齢:34.5歳、管理職平均年齢:48.4歳、全従業員における女性比率:20.1%、管理職における女性比率:11.5%、昨年度採用総人数における女性比率:45.5%、障害者雇用率:1.84%
注1)上記は2009年度12月末現在
注2)障害者雇用率は2009年ハローワーク報告データ

原田 泳幸代表取締役会長 兼 社長 兼 最高経営責任者(CEO)
マクドナルドビジネスは、ピープルビジネスです。当社では、社員の意識改革、ダイバーシティの考え方が浸透した職場の構築を進め、さまざまな啓発活動を展開してきました。社員一人ひとりがこれら企業活動に積極的にかかわることで、企業の価値と個人のキャリアはシナジー効果を生み出し、必ず向上するものと確信しています。
俵山 祥子人事本部 ビジネスパートナーズ部 部長
当社は「多様性の活用において真のエクセレントカンパニーになる」というビジョンのもと、2008 年1月にWomen's Leadership Networkを設立、現在は女性管理職、特に店長の登用に注力しています。ワーキング・マムや素晴らしい成果を残す女性が増えていることで、活動の手応えを感じています。

会社概要

日本マクドナルド株式会社
全従業員数:4,478名(2008年12月31日現在)。ハンバーガー・レストラン・チェーンの経営並びにそれに付帯する一切の事業を営む。
注)全従業員数は日本マクドナルドホールディングス(株)と日本マクドナルド(株)の連結社員数