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会議番号:3058 開催期間 2010年10月18日- 10月27日
全体の4分の3の方々が、円高は嫌だという投票結果でしたね。今回は、「感覚」として嫌かどうかを伺ったのですが、この割合は、世間一般の認識とほぼ同じかなという印象を浅井は受けた次第です。 実は、本日のコメントで書こうと考えていたことと同じ視点の投稿をImagonさんからいただきました。それは、「円高」の定義や基準に関することです。 確かに、1ドル=80円ちょっとという現在の円ドル相場は、過去最高値近辺にあります。しかし、この水準は、年初から見ると1割程度の上昇(90円→81円)でしかありませんので、身近なところで円高の影響を実感することは少ないかもしれません。 さらに言うと、単に円高と報道されますが、ユーロや豪ドルなど、米ドル以外の通貨に対しては、先月の日銀による介入以降は、円安に振れています。直近の円高は、あくまでも米ドルに対してのものであり、正しく表現すれば、円高ではなく「ドル安」ということになるでしょう。 米国は過去、中間選挙の年に「ドル安政策」を採ることが多かったことが影響しているのかもしれません。あと一週間ほどに迫った選挙が終われば、状況は少し変わってくるのではと予想しています。 ちなみに、今後は日本の人口が大幅に減少していきます。具体的には、10年後は現在より500万人の減少となり、20年後には1,200万人(現在の東京都の人口に相当)もの減少が予想されています。 財政の問題もありますので、そのときには逆に大幅な円安となり、輸入品価格の上昇に伴うインフレに襲われている可能性もあるでしょう。そういった状況に対するリスクヘッジとして、資産の一部を外貨建て金融商品などで持つことも必要だと浅井は考えますが、外貨であれば何でもよいわけではありません。 実は、今世紀に入って以来、日本円と米ドルはほぼ同じ方向性で動いています。対ユーロのチャートを見ていただくと一目瞭然なのですが、日米は、経済や株価だけでなく、通貨も一体化しているわけです。今後もこの傾向が続くという前提に経てば、外貨投資は、米ドルではなく他の通貨で行うのがよいと言えそうです。来月の講座(於:表参道カレッジ)では、この辺りのお話もさせていただく予定ですので、ご興味がある方はぜひご参加ください。 ※11月10日(水)19:00〜浅井議長の講座を開催します。詳しくはこちら
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