働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3775 開催期間 2025年05月09日- 06月27日
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初めてダイバーシティ円卓会議の議長を務めます、石渡達也といいます。失語症当事者として取り組んでいることなどについて、皆さんと1か月間議論していければと思います。 言葉を失う──そんなこと、自分には関係ないと思っていませんか? けれど、それはある日、病気や事故、年齢やストレス、そして脳のトラブルなどで、突然やってくるかもしれません。 日常の中で“話す力”を使う場面は思った以上に多く、その仕組みは繊細です。 私は、2020年に脳出血で倒れ、右半身麻痺とともに「言葉が出てこない」という状態に陥りました。IT業界のマーケターとしてキャリアを積んでいた、45歳の時でした。毎日のようにプレゼンテーションを行い、あれほど話すことが当たり前だった日常が、ある日を境にまったく変わってしまったのです。コーヒー1杯を注文するのにも苦労する。思いを伝えたいのに言葉が出ない。その経験が私の人生を変えました。 いま私は、「Speech Link」というリハビリ支援アプリの開発に取り組んでいます。 それは、かつての自分と同じように、言葉を失いながらも懸命に社会とつながろうとする人たちの力になりたい、という願いから始まりました。 日本には、失語症の当事者が50万人以上いると言われています。脳卒中後の後遺症としても代表的でありながら、あまり語られることのない障害です。さらに支援の担い手である言語聴覚士(ST)は、全国で約3万人。ニーズに対して大きく不足しているのが現状です。 失語症は「孤独の病」とも呼ばれます。言葉が出ないことで、人とのつながりが断たれ、社会から孤立してしまう——。それは、機能の障害であると同時に、感情や人間関係に深く影響を及ぼす問題でもあります。 にもかかわらず、私たちは“話すことのありがたさ”を失って初めて知ることが多い。 そして社会全体もまだ、この問題に十分に向き合えているとは言えません。 今回のダイバーシティ円卓会議では、そんな「もし突然、言葉が出なくなったら」という問いをもとに、1か月にわたって皆さんと対話を重ねていきます。 これは決して、限られた人だけの話ではありません。“言葉”は、すべての人に関わるテーマです。 もし突然、言葉が出なくなったら。考えたことありますか? YESの人も、NOの人も、想像してみてください。 もしあなたの言葉が突然奪われたら──どんな気持ちになり、何が一番つらいと思いますか? 皆さんからの投稿をお待ちしています。 ★石渡議長が開発中の言語リハビリアプリ詳細はこちら「Speech Link(スピーチリンク) 」 <運営事務局より>・5月30日(金)まで全4回、毎週金曜に議長コメントを更新します。それを受けた投稿を、水曜朝までを目処にお送りください。水曜午後以降でも次回に掲載されることがありますので、ぜひご投稿ください。・投稿は、お一人お一人の視点や体験を言葉にしていただく、大変貴重なシェアリングです。自分を主語としたI statement で書いてください。掲載する投稿は、「私は」を主語に変更させていただく場合もありますのでご了承ください。・引用がある場合は、必ず引用元を明記してください。・議長からの各日の投げかけ(赤字部分)に答えた内容で投稿してください。
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