イー・ウーマン（ewoman）

業種によるが賛成（Tano hitsuji・海外・その他・42）

専門職正社員です。正確には“時給額”×労働時間ですが、賛成です。年俸制残業代なしの形態で働いたこともありますが、結果、顧客都合のサービス残業が発生して嫌でした。完全な能力給は、一部の職種を除いて無理があると思います。ただ、多くの会社・上司は「残業＝貢献」と考えると私は思います。私はパレートの法則に従い、インvsアウトプットを考えて働いているのに、私の帰宅時間が早いと文句を言う同僚もいます。一定労働時間を超えると効率が下がって逆効果であるという事実が、社会に浸透してほしいです。

長時間残業＝昇給？（本の虫・41）

現在、常用型派遣技術者として勤務しています。現在の派遣元は残業をたくさんした人ほど給料がたくさんもらえて、昇給もするという仕組みです。この仕組みには私は大反対です。この、長時間働いている＝より成果を上げているor貢献している、という考え方に基づく給与体系がおかしいと思っていますが、派遣元がこの仕組みを変える様子はありません。成果または貢献に対して報酬を支払う仕組みにしてほしいと思っています。

仕事量が約２倍に増えても……（marnie・海外・その他・45）

現在、特別な事情で、突然に育児休暇中の同僚の仕事も引き受けて、毎日およそ２人分の仕事をしています。事情があるので、しかたないと思い仕事をしていますが、ふと２人分の仕事を完全にはこなせていませんが、せめて１．５人分の給与を頂いてもおかしくないのではないかと、感じることが多々あります。このような自分の状況を考え、NOに投票しました。皆さんは、このような状況になっても、労働時間に変わりはないので給与額が同じでおかしくないと考えるのでしょうか。

裁量勤務です（あきんぼ・東京都・46）

正社員で、職位は管理職直前の位置です。15年ほど、みなし残業代をもらえる裁量勤務をしています。本来は、正規の勤務時間よりマイナスでも仕事をこなせば良いのですが、マイナスになると評価を下げられるような風潮を感じます。一方、みなし残業代以上の労働時間になる場合は、申請をして追加の残業代をもらえます。効率よく短時間で業務を片付ける人のやる気を失わせない制度が必要です。

時間に成果が比例するかしないか（まおにゃん・茨城県・50）

私は管理職ですので、残業はつきませんが、暗に管理職だからどれだけ残業してもいい、残業して当たり前という雰囲気は感じます。自分自身そのように思い、パフォーマンス的に残業していましたが、やはり、遅くまでパフォーマンス的に残業した次の日は頭がすっきりせず、効率が悪いためそれはやめることにしました。時間をかければより多くの成果が出る仕事であれば時間で賃金が決まるのはよいと思いますが、時間に成果が比例していない仕事では賃金が時間で決まるのはおかしいと思います。

時間給制で働いています（cheetan・千葉県・44）

自分自身にパワーがみなぎっていて、プロジェクトを次々とこなしていこうと意欲に燃えているときは時間にしばられるのがわずらわしく、正当な評価ではないと不満に感じます。が、自分がスランプに陥っているときには、決められた時間会社にいるだけでお給料が保証されるのは安心感があって助かります。自分自身がそういうふうに「ズルい」ので、大きな声では反対を言えません。

何が公平な評価基準か？（DiamondBar・東京都・44）

私は正社員で働いており、現在は管理職扱いのため、残業代は出ません。仕事の成果で評価されるとなっていますが、差が出るのはボーナスの一部分だけになり、年収全体からすると数パーセントにしかなりません。労働時間は評価基準にはなっていないといいながら、残業代替わりか、残業の多い人が高い評価になりがちです。仕事の成果といっても営業や生産現場のように数字で評価しやすい職種とそうでない職種があり、上司の気持ち次第の評価となると、労働時間以上に公平さが見出しにくくなると思います。

自己の経験から反対です。（3匹の怪獣・千葉県・43）

以前、直属の上司が「急いで仕事終わらせなくていいよ。残業ができなくなって、残業代がつかなくなるから」と。向上心のない上司にあきれ果て、結局その後転職しましたが、時間数だけが評価対象になってしまうと、このようなことも起きかねません。職種にもよりますが、「仕事の質」も評価の対象にしないと、個人の能力も伸びていかず、結局は企業にとってもマイナスになるのではないかと思います。

ご自身の事例を具体的に書いていただく I statement での投稿、本当にありがとうございます。こういったテーマは、抽象論や評論でなく、ご自身のことを書いていただくことが何より説得力のあることだと実感します。
 
労働時間と給与の関係ですが、月曜日現在90％の方が、「労働時間の長さで給与が決まる」のはおかしい、という投票をされています。簡単にいえば、残業をしている人が、していない人より給与が高くなる、というのはどうだろうか、という疑問です。時間数じゃない、仕事の中身でしょ！ということですね。
 
すでに、まおにゃんさんやDiamondBarさんのように、管理職となると、管理監督者は、「労働時間、休憩及び休日に関する規定」は適用しない（労働基準法第41条）とされているので、時間外や休日に働いても、時間外手当や休日出勤手当は支払われない、とされています（ただし22：00-5：00の深夜については割増賃金が発生します）。
 
ただ、最近は、会社内で管理職といっていても、時間外手当の対象から外したいという意図がある「名ばかり管理職」ではと、労働基準監督署に管理監督者と認定されないケースがあるので、各企業も注意を払っているところだと思います。
 
一方であきんぼさんの「裁量労働制」は、労働時間の計算をみなし時間で行うものです。ですから、みなしにより計算された時間が法定労働時間を超えたり、深夜業・休日労働になったりする場合には、割増賃金が必要となります。ただこちらも、裁量労働制を適用していいという職種が限定されているため、この制度は使いにくい、という声も聞かれます。
 
どちらにせよ、労働時間が長い人に給与が高く支払われる法律、を、すべての職種にあてはめるのは、無理があるのではないだろうかと考え始めることには、意味がありそうです。
 
でも、もしかすると、「残業をしても残業代が出ない、はOKですか」といった質問をすると、違う答えが返ってくるのかもしれませんね。
「成果」に注目をするということは、その成果に見合った給与が設定されているという前提が必要となりますし、その場合は、時間外労働をしたということに対しての「時間での支払い」は受けない、ということになります。そのあたりも、しっかり考えていますか。
 
では、本日は、労働の対価の測り方、DiamondBarさんの投稿にあるように、何を基準にすると公平なのか、を考えてみたいと思います。これも一般論では語れません。世の中には会社規模もいろいろありますし、仕事の内容もいろいろでしょう。
 
ぜひご自身のことを書いてください。あなた自身は、労働時間で給与を決めない場合、どのような方法で評価されるとよいでしょうか。既に管理職や裁量労働の方は、今の給与の考え方に満足していますか。給与面や仕事上の制限があって不便を感じることがあれば、それを教えてください。
 
現在、時間外手当が支給されるという働き方をしている人、または自分がどれに当てはまるかわからない人、ご自身の仕事の状態や給与体系を含め、お考えを教えてください。また、もしあなた自身の働く会社で良い評価方法・基準があれば、教えてください。
 
時間外手当をもらう、という考え方から、中身で勝負、という働き方にシフトすることを希望するなら、あなたは、どんなルールがいいですか。
I statement での投稿、お待ちしています。


★佐々木議長の過去の円卓会議より
あなたはリーダーシップがありますか？
育児休業3年。女性の活躍に役立つと思いますか？
自分を予約していますか？
I statement で発言していますか？

• 2013.11.25
• 佐々木かをり 株式会社イー・ウーマン 代表取締役社長、株式会社ユニカルインターナショナル 代表取締役社長