働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3408 開催期間 2016年09月16日- 09月23日
今日は、敬老の日。日本は3連休ですが、休んでいますか? それとも「この休みに仕事を片付けようー」と意欲的に取り組んでいますか? どちらにしても、自分の内側からの「意欲」があると、幸せですね。 人は、自分の内側から「いい仕事・いいことしてあげよう」「自分が担当しているんだから、最高の結果を出そう」「私だからこそ、というアイディアで、仕事の仕方を改良していこう」などと思って仕事をすると、良いサイクルで動き出します。 そんな意欲的な人が集まるイー・ウーマンでの「働き方改革」の議論です。 「働き方改革。いい案ありますか?」にYESと投票している人が66%。興味深く読みました。 1日目は、勤務時間と勤務場所、についての投稿が多いようです。 本の虫さんの「残業の申請は必要ですが許可は不要」「残業は良くないことだという考えが定着しないとどんな対策も効果がない」。そして、めぐっちさんの「業務時間外の会議は辞めにしてほしい」という投稿からわかるように、「労働時間」の考えがない上司、管理職の人たちがいる企業が「まだある」ということだろうと思います。あまりに残業が恒常的になっていたり、時間外に設定される頻度が高ければ、労働基準局等に相談してもいいかと思います。 しかし一方で、シンゴパパさんが「一律に残業規制するのは変」と投稿されているように、なんでもかんでも1日8時間のみ、としてしまうと、仕事を学ぶステージの人や仕事の山場を迎えている期間には成り立たないという考えもあります。ちなみに、それらを考慮して1ヶ月単位で調整ということで変形時間労働制をとる会社も多いと思います。1日、1週間という単位でなく、1ヶ月での労働時間の管理ができます。ただどちらにしても、「20-30代の人たちの仕事への意欲や質が問われる」「成長しない」「若者の未完了業務を管理職が残って担当している」等という声も多く、時間外労働というのは、業界や仕事の内容とも関係して、なかなか一律での回答が出ない、ということだと思います。 そのため、時間外手当の支給の仕方を工夫するのはどうか、ということで海外事例を見ながら規制改革会議でもいろいろ議題に上りました。イギリスから投稿下さった、みろろんさんは「残業代ではなく、代休、休日出勤は2倍の時間の代休、パートも正社員として優遇」ということですが、日本の時間外手当は安すぎるのではないか、また、金額でなく代休がいいのではないか、等という議論もありました。勤務間インターバル規制といって、勤務終了時刻から、開始時刻迄に一定の休憩を入れることや、36協定で決めさえすれば時間外はどこ迄でもいいのはおかしいということで労働時間の上限規制も、規制改革会議から既に提案しています。 では、労働時間とはなにか。労働とは何か。勤務地との関係は? 現在は、雇用契約書に勤務地を書くことが決められていますが、これは、皆が会社に通勤して一カ所で働くという時代に作られた法律です。 今のように、ITが進化していると、勤務地という概念を大きく変えて法律改正と指導をしていく必要があると私も考えます。 akiko_nさんは、テレワーク制度を利用している、ということですが、「結局は部長が休みの日にしか利用できず」。はこねこさんも「家や通勤中に効率良く働けるIT環境促進制度があると良い」「社内部門の方がオフィス以外で働ける環境整備はできていない」。そして、がっこさん「全社員に在宅勤務を認めてほしい」。これからの働き方に、IT利用=勤務地のあたらしい考え方 の導入が必要だと思います。そして、banana5さんがいうように「利用しやすいかどうかは職場や上司次第です。個人が上司と交渉する努力を求められ、どうにもおかしな実態」では困るので、「管理職に対する研修、そしてトップのメッセージが必要」ということになります。 皆さんから頂いた改革案は、 ・管理職、トップマネジメントへの労働時間等に関する研修を義務づけるのはどうか ・時間外労働手当は、金銭でなく代休で支給するのはどうか ・在宅勤務を促進する制度が必要ではないか ・勤務地の考え方を見直す必要があるのではないか ・労働時間の一律規制は見直してはどうか その上で、私は、おれんじ78さんの「時短勤務」を「広く活用できるように」「一時的にペースダウンすることで離職しなくてもよいケースも相当あるはず」と同じ考えで、 これを実現するためには、いわゆる年俸制、裁量労働制を広げて行く必要があると考えています。 子育てや介護があるから、8時間労働を一時的に6時間の会社での勤務、2時間の自宅での勤務として、賃金を下げないで、働き続けることができたら、どれだけ多くの人が労働を継続でき、経済的にも安定するか、と願い、新たな法律を作りたいと思っていました。でもその改革が進まない。 一つは、成果です。レッズさんのいう「目標設定を数値等で示すこと、考課も具体的な数値等でもって行うことをルール化してほしい」「成果を出せば明確に評価される」を実現できたらということなのですが、この決め方が難しい。同時に、労働時間管理が難しいという声もでるのです。 過去にホワイトカラーエグザンプションという名称でも議論されたのですが、在宅勤務を含めたり、労働時間と賃金を切り離して成果で賃金を、というアイディアは労働組合やマスコミが、残業代ゼロ法案と名付けて強く反対して、実現しません。むやみな残業が増えるのではないかと懸念し、成果に関係なく、労働時間で賃金を支払うことを希望する、という考えです。 以前、この「働く人の円卓会議」で「労働時間の長さで給与が決まる。賛成ですか?」を議論しましたので、ここも読んで欲しいと思います。 1日目 2日目 3日目 4日目 うーむ。結局、トンソクさんのおっしゃるように、大胆な改革が無いと日本はダメになるのでは!と思ってしまい、「むしろ非正規こそ増やせばよい」という考えに、私も賛成してしまいます。トンソクさんは、派遣法の再改正、ベーシックインカムの導入の考えがあるようで私とは違う考えかも知れませんので、ぜひもう少し具体的に教えてください。私の考えをもうすこし丁寧に言えば、正規、非正規という名称を禁止したほうがいいと思っています。そして、職種や業界によりますが、労働時間内に勤務場所にいて、労働時間の長さによって賃金が払われる、ことを希望しない一部のホワイトカラーの人は、個人個人で雇用契約を結び、より大きな成果をあげられるように、雇用関連の法律をととのえて行く必要があるのだろうと思います。 でも、どんな改革をしようと思っても、一番難しいのが、「評価」なのです。 そこで、明日に向けて、投稿してください。皆さんは、自分はどのように評価されたいですか。具体的な評価項目を複数教えてください。 また、今の会社でいい事例があれば、具体的に教えてください。理想の評価制度、今の自分の仕事がこのような評価基準だったらいいのに、という視点でも結構です。「昇進・昇格」など人事評価の面でいい案があれば、教えていただき、働き方改革を考えて行きたいと思います。 いい案、待ってます!★表参道カレッジで9月20日(火)開催!「未来をつくる人事戦略」 セミナー&ミニネットワーキングパーティ詳しくはこちら★佐々木議長の過去の円卓会議より・自分の仕事能力。何をどう伸ばせばいいか、わかっていますか?・入社前に知っていれば良かった、と思う情報ありますか?・多様な働き方への改革。変えて欲しい法律ありますか?
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