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会議番号:3052 開催期間 2010年09月27日- 10月06日
親子の認識の違いは、あって当然だと言えます。そこで親は自分に歩調を合わせさせようとする行為を行いがちですが、そのことによって親子の信頼関係をこわしかねません。また、認識の違いが大きすぎると、子どもは、「親に話してもしょうがない」と思ってしまいます。 当事者同士では、この違いに気づかないこともあります。担任や子どもの友人など周囲の人が客観的に見ていることもありますので、それとなく聞いてみることもよいでしょう。子どもの言い分を受け入れるということではなく、子どもとの違いを把握することで、自然と子どもへの対応が変わってくるでしょう。 また、子どもの個性と人格を認めることも大切です。例えば、精神遅滞(知的障害)とは、臨床的にはIQを測定した場合に70未満であることを指しています。言い換えれば、70を超えていれば知的障害ではない、個性の範囲であるということになります。 その中でも人により得意な部分と苦手な部分があるので、細かい部分(例えば言葉、運動、計算など)の差はかなり大きなものに見えてしまいます。同じ年齢の子どもと比較すると、小さな差異も気になってしまうかもしれません。この差異を「どうしてこの子は……」と考えるのではなく、その子の個性ととらえ、その子に応じたサポートを考えたいですね。 投票、投稿全体の傾向として、皆さんは「さらによい子育て」を目指されているようにもお見受けします。親が子どもの手本となるようにがんばることは、時に、子どもにはプレッシャーとなることがあります。敏感な子どもは、「親の期待に応えられなかったらどうしよう」などと考えてしまいます。「よい親」を意識しすぎると、子どもにも「よい子」を言外に求めることになりかねません。 決して無理をせず、あるがままの親子関係を保つことが重要です。無理して完璧を目指さないこと、子どもには基本的な社会規範を教える必要はありますが、無理な要求をしないことです。どのような状況でも、子どもにはかけがいのない親なのですから。 1週間おつきあいいただき、ありがとうございました。
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