働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3053 開催期間 2010年10月02日- 10月12日
本日もたくさんのご投稿をいただきありがとうございました。 昨日は、公平感のある育児支援制度はどんなものだと思いますか、とお聞きしました。 私自身も実は「公平な制度はない」というkemkemさん、ぱーと救急医さんのご意見に賛成するところが大きいです。短期的に見れば、独身者や子どものいない人は育児や子ども関連の支出について「払い損」と思うかもしれません。ただ、今の年金制度が「世代間の支え合い」の賦課方式をとっている以上は、全ての大人が何らかの形で子どもを支える義務があると思います。 また、kemkemさんが言うように、これまで日本の企業は男性が妻子を養えるように賃金を多めに払ってきたわけです。今後は増加する共働き家庭を支援する策が増えても不公平とは言えないのではと感じます。 理想を言えば、子どもを育てることを、社会全体で支えてほしい。それがあるべき姿だと私も思います。 ただ、どうしたらそれが可能か考えると施策は簡単ではありません。育児支援制度を手厚くしたつもりが、想定したのと違う方向に行ってしまうかもしれません。ふぁみこさんが心配するように「中小企業の厳しい現状において、対象者が出るたびに支給するとなると若い女性社員の採用のハードルがさらに高くなるのでは」ということです。 日本でも人口減少が始まったのをきっかけに、近年、政府や企業の育児支援に対する取り組みが進んでいます。「イクメン」プロジェクトなど、育児の楽しさをアピールする施策も増えてきました。一方で、これまでは主婦が家庭で担ってきた「育児のコスト」を誰がどうシェアするのか、については、まだ議論が不足しているように思います。 そもそも子どもが増えるような社会を作ろうという意志が今の政府にあるのか。年金財政の支え手として、経済的な面ばかりが強調され、親と子どもが共に過ごす時間の価値といった定性的な面については、後回しにされています。 政府など公的な主体、企業、そして個人がそれぞれ、どう子どもに関わっていくのか、今後も引き続き考えていく必要があると思います。 今週はどうもありがとうございました。
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