働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3075 開催期間 2011年01月24日- 01月31日
皆さんのミュージアムスタートの思い出を投稿いただき、ありがとうございます。 ミュージアムスタートが小学校低学年という方が複数いらっしゃいます。talismanさんyummyfさんのように、小さい頃の体験がよみがえってきているようです。 以前マーケティング調査した結果からは、幼少期の体験をお持ちの方が、成人し、家族を連れて戻ってくる事例が多くありました。Jerseyさん、小さい頃の原体験は重要ですね。 ちなみに、草苺醤さんの体験型のフロアの「発見の森」は、10年ほど前に私がデザインしたものです。地中に潜って顔を出して観察できたり、土を引き出してその断面を観察したりできます。最初のアイディアでは木登りができるような展示も考えましたが、安全性の課題がクリアできなくて実現できませんでした。残念!いずれにしても幼少期の体験をもとに想像力を働かせてこの展示室をつくりました。 marronitaさんやgreececatさんのように旅行先や海外の博物館が記憶に残っている方もいます。そのとき、ともみん♪さん、コギ・リンさんのように、思い出を持って帰るという点で博物館におけるミュージアムショップの役割は重要です。 最近はショップに力を入れている博物館が多くなっております。ショップを単にものを販売するだけでなく、学びの場であると考え、科学的な解説やパフォーマンスが楽しめたり、科学的な意義を持たせた商品を扱ったりしているところもあります。国立科学博物館(科博)ではサイエンスコミュニケータがデザインしたオリジナル商品があります。 一方で、星野スミレさんのように結婚して東京に住んでからが本格的なスタートという方も。科博では1,000円の年会費で1年間に何度でも無料で入館できる「リピーターズパス」を用意しておりますので、是非有効にお使いください。※国立科学博物館HP 皆さんの投稿を読んでいると、子どもには子どもの、大人にはまたそれぞれの楽しみ方が人の数だけあるということがよくわかります。個人の文脈に基づく博物館の楽しみ方があるのでしょう。 博物館に関する個人的なエピソードの記憶を集積してみると、博物館を訪れる人々には何を見たという経験も記憶されますが、ぱーと救急医さんのように、誰と出会ったか、誰と行ったという経験が記憶に残ることがあります。皆さんどうでしょうか? 記憶というと過去ばかりを注視していますが、私は記憶が過去を振り返るだけでなく未来を志向するという点で有意義だと思います。人々は過去の記憶をもとに想像し、現在の経験と一緒になって判断し、人生の岐路を選択しているのでないのでしょうか。 さらにその記憶は人々と世代をつなぐことができます。 昭和時代の展示を展開し、福祉施設との連携し、回想法による高齢者の生活の質の向上に取り組んでいる博物館や高齢者が展示の解説を行い、老人会やお孫さんを連れての来館を促している博物館もあります。※昭和日常博物館HP たとえ年をとってもその記憶は、世代を超えて「未来を志向」できるかもしれません。世代の異なる人々が経験を共有し、若い人は過去の経験を学び、将来に生かすとともに、高齢の方は過去を振り返ることが若い人の役に立ち、世代を超えて知と経験を継承する当事者となり、生きがいを見出すことでしょう。 さて今回が最後の問いかけです。皆さんにとって博物館とはどんな存在でしょうか? また、どんな存在になってもらいたいと思っていますか? ご意見をお願いします。
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