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会議番号:3075 開催期間 2011年01月24日- 01月31日
ご投稿ありがとうございます。皆さん上手に博物館を利用されているなと思いました。 前回のコメントからの続きになりますが、遠峰あかねさんのように博物館は素敵な人と時間を共有できる場所でもあります。minpandaさんのように、博物館は歴史的資料を集め、訪れる人が過去を知り、現在を認識して、未来を展望するところです。博物館からヒントを得ることができたようです。 ポーチュラカさんは、生涯学習の場としての博物館の役割を取り上げていただきました。特にakabanaさんのご指摘のように、博物館の非日常と社会生活とのつながりを意識した取り組みが必要だと思っています。 教育基本法には生涯学習の理念が次のように記述されています。「国民一人一人が、〜(中略)〜 その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。」 成熟した社会では、一人一人が自立した学び手として、他人と協働して社会生活を営む姿がイメージできます。そこでは学校教育だけでなく、社会の様々な場面において人と人との相互作用によって学びを展開していくことが重要だと考えられます。博物館に訪れる人も博物館もお互いに学び成長するものと考えるのがいいのではないでしょうか。 確かに、kemkemさんのように、博物館は堅苦しいイメージがあります。またqyf07416さんのように、休日の混雑で、小さなお子さんを連れてこられない状況もあります。だいわさんのような「子どもが他の方に迷惑をかけずに楽しめる場所になってほしい」というご意見がいくつかありました。これは博物館の課題です。 もっと賢い利用法はないか。その解決には、ともすると一方向的な見方で考えてしまうのですが、博物館を訪れる人が生涯にわたり博物館をうまく利用していくこと、そのために博物館側はその主体的な利用を支援することが重要です。人は人とのふれあいで成長し、自己実現していくものだと思います。博物館も同じです。社会が変化し、社会における博物館の役割・機能も変わるべきと考えております。 皆さんのご意見をうかがい、一人一人が豊かに生きるために、また他人と協働して課題を解決していくために、博物館は様々な可能性に挑戦する必要があると思いました。博物館が知識の集積所であることは確かですが、これからは「知識を持つ博物館が一方向的に人々に知識を伝える」だけでなく、人々とともに知を創造し、知を社会と共有し、次世代に継承していく必要があります。 この役割は、人と人、世代をつなぐ知のプラットフォームであり、私は地域社会における「知産知承」と言っております。意味としては産知、承知かもしれませんが、いわゆる地産地消をまねならい、この造語を使っています。 最後のコメントとなりました。皆さんから多様な博物館の活用法や期待を教えていただき、様々な対話を通じて「未来への展望」が見えきたようです。この円卓会議がまさしく知のプラットフォームの役割を果たしていただいたと感じております。 今後も博物館の挑戦は続きます。本当にありがとうございました。※国立科学博物館HP
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