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会議番号:3770 開催期間 2025年03月07日- 04月25日
あっという間に最終日となりました。 今回のテーマ、『日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に。知ってましたか?』について、最終的にYESが72%、NOが28%と投票をいただき、7割以上の方が知っているという結果になりました。 日本の伝統的酒造りは世界的に、次世代に残す必要のある文化遺産と認められ、日本酒の輸出も順調に伸びていて、海外の国際的なワインとスピリッツの教育機関に日本酒の資格講座も誕生しています。 ですが、この10年で日本酒の国内消費は3割減で、国内での酒類の中でのシェアも5%という、そんな状況の中での最後の投げかけが「日本酒をきちんと学んで来日する外国人に、日本酒をどのように語りますか?」でした。多くの皆様に投稿をいただき、感謝申し上げます。 本の虫さんが、日本酒をきちんと学んだ海外の方と「会話を楽しみたい」と書いてくださいました。海外で異文化の日本のお酒をきちんと学ぶ背景には、日本に対する興味があるはずで、そんな人を「会話を楽しみたい」と迎えてくださるのは素晴らしいおもてなしなのではないでしょうか? どんな会話になるのか、楽しみですね! しろえちゃんからは、「日本人にとって生活に欠かせない身近なもの、気軽に飲用して欲しい」と伝えたいと、当事者である日本人だからこそ言えるコメントなのではないでしょうか? しろえちゃんのお住まいの宮城県には塩竈市に、陸奥国一之宮である塩竈神社がありますよね? そのお神酒を造る蔵が、「浦霞」です。各地の神社には、必ずお神酒を造る蔵があります。そういう意味でも身近な存在ですね。 Puniさんがお住まいの兵庫県は、日本の国の日本酒生産量の約3分の1を生産する、まさに日本酒の主産地ですね。ご家庭で日ごろ、日本酒を煮物に使っていらっしゃるんですね。まさに日本一の酒処の兵庫県には、見学できる蔵が多いです! 是非、この機会に訪問していただけたらと思います。 hiro2さんからは「とにかく色々と飲んでみて日本酒を体験してくださいと伝えます。」との事。都内にあるまずはこちらの日本酒情報館で、様々な情報を得て、DiamondBarさんのお勧め、「お酒の産地に合わせたご当地料理を味わってもらう」。都内の各県ごとのアンテナショップや郷土料理で味わう、というのも良いかもしれません。 今回の投げかけに、広島県のn.danさんが「日本人が日本酒を知らなかったり、身近にあるのに意外と知らない。なるべく、関心を持った時に体験として、自分の中に入れて、語れる日本酒も増やしていきたい。」と前向きな投稿をくださいました。そして、地球交響曲さんは「日本独特の自然環境と、日本人の米を大事にする文化が生んだ日本の魂の一つで、日本人として大事にしたいものでもあり、それを楽しんでくれたら幸いです。と伝えたい。」と書いてくださって、blueberry53さんからは、「日本酒の知識がある外国の方と接するときは、今の日本の状況をお話ししつつ、できれば共に学び、嗜んでいくことで良き伝統を残していきましょうと伝えたい。」といただきました。 皆さんのコメントに励まされている私です。 以前にも、円卓会議で皆様にお伝えしたかと思いますが、外務省では2011年から自主講座という形で外交官の赴任前研修に日本酒講座が設けられ、私はそのコーディネートをしています。2019年からは、座学部分は必修となりました。日の丸を背負って海外に赴任する外交官は全員、日本酒講座を受講しています。 その日本酒講座の冒頭を、この機会にご紹介させてください。 ******** 日本は、古来より「豊葦原瑞穂の國」 (とよあしはらのみずほのくに)と呼ばれてきました。 神意によって稲が豊かに実り、栄える国の意の美称です。 稲穂はすなわち「米」、そして「水」。 この二つはまさに日本の原点であり、 これらを原料とする日本酒は、長い歴史と風土によって育まれ、 家業としてその酒造りを何世代にもわたって継承してきた蔵元は、全ての都道府県に存在します。 飛鳥時代から始まったとされる「新嘗祭」は、天皇が新穀を天神地祇に供え、 自らも食し感謝する稲作儀礼ですが、 新天皇が最初に行われる新嘗祭を「大嘗祭」と呼んで区別されている事からも、 新嘗祭「米」の位置付けがわかります。 その「米」から造られた日本酒は神饌(神様に献上する食事)の中でも、米に次いで、必ずお供えされています。 そして、私達日本人の年中行事、冠婚葬祭にも必ず日本酒は供されてきました。 ******** これが冒頭部分です。まさに日本酒は日本の魂のひとつ。地球交響曲さん、同感です! 実は、来週の水曜日、4月2日~7日に大阪駅に隣接する阪急百貨店うめだ本店で開催される、私が監修した日本酒のイベント「旅するSAKE」が今年で第10回を迎えます。世界最大規模のワインコンペティションIWC(Internal Wine Challenge)によってロンドンから世界に発信された、世界一に輝いた酒蔵のある地域に旅するような気持ちになれるイベントです。 4月2日、4日の12時からの酒談義で、ユネスコ無形文化遺産登録に向けて設立された「保存会」の小西新右衛門会長(小西酒造㈱ 白雪)代表取締役が登壇されます。 大阪にお住まいの皆様、是非、お立ち寄りください。 1ヶ月間の議論、ありがとうございました。★平出議長の過去の円卓会議より・酒蔵をめぐる各地の旅、したいですか?・世界最大級ワイン審査会に日本酒部門がある。ご存じですか?・日本酒は、外交のツールに出来ると思いますか?
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