I statementで意見を言っているかどうかは、自分でもたまにわからなくなることがあります。それでも気をつけて自分の意見を発しているつもりです。しかし、何より大事なのは、相手の意見が自分の意見と対立するものであったとしても、「そういう意見や見方もあるよね」と、一旦受け止めることだと思います。相手の意見も自分の意見同様に尊重すること。その上で、お互いの意見のPros&Consを出し合って、より良い方向に進めるように心がけています。
I statementか判断する上で、私が重要視している点は『その先について、答えられるかどうか。』である。例えば、単に見た・聞いた・読んだ事実だけでは、話に発展性がない。また、私が常に心掛けている事は、体験に基づく考えを根底に他者の意見を聞き、より良い展開に繋げる活性化である。議長は、ダイヤモンド・オンライン(2015.5.20)の中で「曖昧な態度では議論で埋没する」と述べている。日頃の学びがいかに大切か、この一言に凝縮されており、私の指針となっている。
I statement スキルで陥りやすい間違いについてお尋ねしたら、議論の最終日に、皆さんの迷いや揺らぎが見えました! やはり日本語で、日本人の中でのI statementは訓練ですね。だから、学び甲斐があります! 何年も「ダイバーシティ円卓会議」で投稿を重ねてきた皆さんのような方にこそ、更にマスターしていただき、周囲に対しての指導者となるようなアンバサダーになっていただきたいと思い、書きますね。
まず、えこりんさんの「自分の意見に似た事例を出して工夫」や、wrennさんの他人の言葉を伝える代弁型は、I statementではありません。 I statementの原点は、自分の発言が地球上でたった一つの考えであっても貴重である、というところから始まります。だから、他の人も自分と同じ考えであると述べる必要がない。そうならないような精神訓練も必要なのです。いかにして自分が他人の言葉を借りないか、しかし、単なる自己主張ではく周囲がその視点を使えるように伝えるかがI statement発想の訓練なのです。