働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3088 開催期間 2011年04月04日- 04月11日
皆さん、今回も多数のご意見ありがとうございました。 私達ができる出来る最大限の愛情を、お子さんを中心に家族内で育んでいただいているようで、とても安心し嬉しく思いました。抱きしめることや話を聴くことはとても大切なことです。そして、皆さんが、子どもの心のケアの重要性を深く理解していただき、本当に心強く思います。 私達は、もう一つ、子どもの健康について考えていかなければならない問題があります。放射性物質の漏出と飛散による飲食物の汚染です。皆さんも連日のマスメディアの報道で不安なお気持ちになっていると思います。 放射能と聞くと非常に不安になりますが、実は、非常に身近に存在しています。普段、私達が食べている「飲食物」や、「生活環境」にも放射性物質が含まれています。たとえば、牛乳やほうれん草には、もともと1kgあたり50 ベクレル、200 ベクレルの放射能が含まれています(日本核医学協会)。また、飛行機で旅行するときや、病院でレントゲン写真検査やCT検査を受けるときも、言い方は悪いですが、放射線被ばくをします。もともと私たちは放射能に囲まれて生活しているのです。 とはいっても、実際の生活で、放射能により汚染された飲用水や食物の対応に困っている方も多いかと思います。「放射能汚染」という言葉は、インパクトがあります。最近は、診療中にご両親から子どもの食べる物や飲用水の相談を良く受けます。 3月24日に、日本小児科学会、日本周産期・新生児医学会、日本未熟児新生児学会が共同見解として、放射性ヨウ素に汚染された水道水(1kgあたり100ベクレルを超過する濃度)の飲用水としての対応について、「短期間の摂取では、乳児であっても、健康に影響を及ぼす可能性は極めて低いと言える。一方、乳児の水分摂取必要量は成人に比べて多いため、短期間であっても、水分摂取不足は重大な健康障害を起こす。このため、飲用水が確保できない場合には、水分摂取を優先させること。」と説明しています。 つまり、飲用水の放射能が怖いからといって、水分を摂取させないことによって脱水になるほうが危険です、と説明しています。 ※参考:http://www.jpeds.or.jp/pdf/touhoku_6.pdf目に見えない、そして匂いもない放射能に対して、正確な情報収集と、正確な判断、簡単なようで非常に難しいですね。 そこで、次に皆さんと考えたい内容は、放射能に対して、皆さんはどのような心がけ、行動をとっていますか?ということです。ニュースでは、専門用語が多くて難解なことや、最悪の状況を考えなければならないといって少ない可能性を助長して不安をあおる専門家も見受けられます。是非、皆さんのご意見をお寄せください。 ※ベクレルとシーベルトの違いについて。ベクレルというのは、放射性物質が放出する放射能のことです。シーベルトというのは、放射能によってどれだけ人体が障害をうけるか?と言うことです。つまり、シーベルトと言う単位は、放射線物質の種類によっても、また、それらの取り込み方(食べたり吸ったり)によっても、また、被爆する年齢によっても変わってきます。つまり、ベクレルだけでは、人体の影響を正確評価できませんので、状況に応じて、シーベルトに変換して考えるほうがよいでしょう。放射線医学総合研究所のHPなどでも、説明されています。 ※福島医科大学震災特別ページでは、子どもの健康をサポートするための関連サイトを掲載しています。ご覧ください。
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