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会議番号:3088 開催期間 2011年04月04日- 04月11日
皆さん、3日目も多数のご意見ありがとうございました。 今回の円卓会議は、震災による子どもの健康についてでした。日々変化する社会情勢で、皆さんは大変な思いをされていると思いますが、個人で、そして家族で子どもの健康について出来ることを積極的に行っている多数のご意見をいただき、小児科医として、とても心強く思いました。 2日目の「クゥ」さんのように、子どもに精神的な不安を覚えさせないように、大人が不安や動揺を表現しないことや、3日目の「ともとも」さんのように、大人ができるだけ子どもに与える震災の情報を取捨選択して、不安を惹起させないことも、家族単位でできる大切なケアです。 また、精神的な不安を感じている子どもたちには、3日目の「tn40」さんのように、子どもたちの気持ちや感情を本人の行動や言語で表現させることや、「Tosuku」さんのようにスキンシップや抱きしめるなどの愛情表現を積極的に行うことで不安を解消するということはとても大切なことです。 放射能問題については、まだまだ予断を許さない状況のため、対応は非常に難しいですが、「meguru」さんのように、自分なりに納得の行く情報を収集して、行動することはとても大切です。自分が親として、子どもに出来る限りのことをやることは、とてもすばらしいことです。 でも、皆さんと、考えていかなければならないこともあります。それは、身構えるあまり、少し過敏に反応してしまうことです。私が勤務する医療現場では、放射線が日常的に存在し、医療検査による放射線被ばくもあります。医療現場で遭遇する放射線は、予想できる被ばく量で、かつ一時的であり安全に管理されているため、原発の問題とは違うかもしれません。でも、埼玉県在住の「nao★」さんのように、現在の放射線被ばく量では、特に積極的な行動をする必要がないのでは?という意見も、皆さんと一緒に議論する必要があると思います。 私は、3日目の「レスペクト」さんのように、正確な情報をわかりやすく、もっともっと政府主導で公開してほしいと思います。得られた情報から、子どもの健康のために冷静な判断と柔軟性をもちながら行動する。考えれば当然のことですが、この姿勢を常に持ち続けたいですね。 今回は、震災後の子どもの健康という、とても難しい問題を議論させていただきました。震災による子どもの健康不安は、一時的ではなく、これからも永続的に見守り支援していく必要があります。これからも、機会があれば、是非、積極的に子どもの健康について話し合って行きたいと思います。
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