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会議番号:3088 開催期間 2011年04月04日- 04月11日
皆さん、こんにちは。小児科医の田村大輔です。 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震で被災をされた皆さんに、心からお見舞いを申し上げます。たくさんの方が被災され、辛い生活や思いをされていると思うと胸が痛くなります。 私も、一人の小児科医としてさいたまスーパーアリーナにて救護医を行っていましたが、避難所は、肌寒く埃っぽくて、毛布を数枚敷いて簡単なダンボールで区切られたプライバシーのないスペースです。そして、避難された方は混沌とする情報と見通しのつかない将来に、大きな不安を感じています。普段と全く違う生活と環境のため、体調を崩すお子さんも多く軽症の急性上気道炎(いわゆる、風邪症候群)であれば市販薬で対応できますが、中には重症化し入院されるお子さんもいます。 インフルエンザやウイルス性腸炎、水痘(みずぼうそう)などの流行が、終息してきたとはいえ、まだまだ全国的に発生しています。避難所内でも一部の子どもたちで流行が始まっており、お年寄りや、避難所全体への大流行が懸念されています。 関東地区にお住まいの方の生活も、震災後大きく変わりました。食べ物や化石燃料などの物資の滞りや公共交通機関の乱れなどです。また、震災地域の製薬工場の操業停止により、薬剤の長期処方を制限する医療機関も見受けられます。 福島第一原子力発電所の事故も心配です。連日、マスメディアからさまざまな情報が発信されていますが、その人体への影響と共に、放射性物質飛散による食物、飲み水への影響も心配されます。 そこで、今回、皆さんと考えたいのは、震災の影響で、子どもの健康について不安を感じていますか?ということです。小さな子どもたちの健康のためには、注意しなければことが沢山あります。子どもの健康について、特に気になっていることは、どのようなことでしょうか?
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