イー・ウーマン（ewoman）

始めたばかり。（marco302・海外・その他・39）

旧態依然な製造業で、経営理念もなく30年過ごしました。今年、ようやく経営理念を策定し、「地域社会のために貢献する」を1つに掲げました。何をするかはまだまだこれからですが、まずはベトナムでは難しいゴミの分別から始めています。議長のおっしゃる通り、この意識が社員に浸透し、少しずつでもベトナムという国が美しくなってくれればと思っています。

世の中をより楽しくする為（Tosuku・東京都・51）

弊社は貿易部門とIT部門があり、私はIT部門です。IT部門ではエンジニアを企業様に紹介または派遣をしているので、お役に立っていると思います。弊社が派遣したエンジニアがある企業様のある部門の仕事をやりやすくするプログラムを書いたり、消費者の皆様がより早い接客を楽しんで下さったりしていますので、自信を持ってイエスと言えます。

志と協働（いぬいるか・東京都・51）

私はフリーランスなので会社ではありませんが、世の中をよくしている企業の仕事をお手伝いすることによって、間接的に小さな小さな貢献をしていると自負しています。今後は「自然エネルギー」に取り組む会社のお役に立ちたいと考えています。もっと世の中をよくするために必要なのは、まず一人一人の志。そして、志を同じくする人々や会社同士が「協働」することによって、大きなうねりを創り出していけるものと信じています。

決してよくはないと思うのです。（kazuoi・31）

産業再生機構の支援を受けた小売業に勤務しています。支援を受けたことを考えると、世の中をよくしているとは思えません。しかし、毎日ご来店頂いているお客様に、最大のおもてなしをしたいし、毎日の生活をよりよいものにできればと考えて仕事をしています。その点ではYESだと思いますが、トータルで見ると、やっぱりNOの気持ちの方が強いです。「私たちはお客様を第一に行動します」で社の行動指針が始まります。基礎かもしれないですが、これを実践していっています。

お役所からの脱却（ぺこりん・神奈川県・45）

公立病院から独法化して2年目。理念や存在価値を、働いている私たち自身に問い直しを迫られている現状です。役割ははっきりしているはずだったのに、改めて考えるとぼんやりとしかわからない。組織の構成員である人々が、今までそんなことを考えることなく、目の前の仕事に取り組んできたことを感じています。

今日も数多くの貴重なコメントをいただきありがとうございます。大きくて漠然としたテーマなのに、皆様に真剣に考えていただいたことに、心から敬意と皆様の暖かい心を感じました。皆様のコメントを読んで思ったことをお話します。
 
私はTHE BODY SHOP の社長をしていた時に、創業者のアニータさんのように、自分はどれだけ社長として社会貢献出来ているのだろうかと悩んでいました。森林が焼かれていることに反対し、大使館の前で座り込みをしたり、亡くなった時に全財産を社会活動の基金として寄付をするような過激で立派な行動を自分に期待されているのではないかプレッシャーを感じていました。
 
でもボランティア活動や会社としての取り組みに参加していくうちに、自分にできる小さなことから始め、アニータさんのようにはなれないかもしれないけれど、アニータさんを目標に同じ方向に進んでいこうと考え、気が楽になりました。社員の皆さんにも、いきなり大きなことをするのではなく、お店の周りのゴミ拾いでも良いので、まずは何か始めようと呼び掛けました。
 
また「いらっしゃいませ」も満足に言えなかった新人達が、１年後には、商品説明などの接客はもちろん、会社の理念やフェアトレードなどの意義を語れるようになっていることを見て、とても嬉しく感じました。社員の皆さんが仕事を通じて成長していくのも、社会貢献ではないかと考えていました。
 
企業はお客様から対価をもらっているのだから何かしら役に立っているはずです。ある意味税金を収めていること自体、社会貢献であると考えることも出来ます。一方、利益や売上を追求しない公益法人やNPOなどは、企業以上にしっかり自分たちの存在理由やミッションを考えないといけないと思います。何をもって自分たちの成果を図るのかを絶えず考えないと自己満足に終わってしまいます。
 
それでは、最後にあなたにお聞きします。
 
あなたの会社は、世の中をよくしていますか？
YES、NO、どちらの方も、あなた「個人」についても教えてください。
個人として世の中をよくしていると思う方は、具体的にどのようにしているか教えてください。個人としてよくしていると思えない方は、今日から始められる小さなことはないですか？

• 2011.07.15
• 岩田松雄 リーダーシップコンサルティング代表