イー・ウーマン（ewoman）

復興増税仕方ない（ダリラ・神奈川県・37）

復興のための増税は仕方ないと思っています。法人税、所得税……対象範囲や具体的な率は想像できませんが、他に短期間で解決できる方法がないのなら、仕方ないと思います。それから、契約社員、非正規社員が増加している問題、扶養内での勤務している人々の体系を見直せば、大多数での返済が可能と思うのですが。

英断（marco302・海外・その他・39）

この財政赤字をどうにかするには増税しかないとずっと思っていました。野田首相の増税への毅然とした発言は英断だと思います。過去数か月で辞任した元首相たちは、国民人気に惑わされこの決断ができなかった。国民に迎合する政治家がいい政治家とは思えません。国民も自分たちの都合だけでなく、日本の未来を一緒に考えていかなければならない。よりよいサービスのためにはそれなりの代償が必要だということを、国民は考え直す必要があると思います。

何にしても手を尽くしてから（Jerryb・東京都・44）

「復興増税」は手段として必要かもしれないと感じています。ただ、他に何もせず、銀の銃弾に見せかけて力ずくで導入するのだけは避けてほしい。かえって活力をそいでしまいます。まずは今すぐにやるべきことをやり、すぐにできないものは道筋を立てて示し、さまざまな方策の1つとして復興税の議論をしていくなら、いい国ができていくのではないでしょうか。

まずは税金の無駄遣いをなくして（やまぱん・東京都・32）

まずは税金の無駄遣いを徹底的に洗い出してからにしていただきたい。それでもやむを得ない場合は増税は仕方がないと思いますが、消費が更に冷え込む事になると思います。円高や食品（小麦や乳製品など）の値上げ、更に年収200万円代が多い今、弱者にとっての増税は厳しいです。被災地の方達や弱者への対応を十分考慮していただける事を願います。

税負担するならば（ポーチュラカ・福島県・43）

次世代への責任として、大人達が税を負担しなければならないでしょう。しかし能力にも限界があるので、期間を設けて段階的に減って行く税率を設定してみることは出来ないのでしょうか。しくみが複雑になるとそのぶん人的コストもかかるため、この考え方は苦し紛れとも言えますが、国民が納得してくれればという希望を含んではいます。

十分な補償を（haruharukino・京都府・42）

汚染された野菜などが流通しないように、政府は全ての流通食品の検査をして欲しいです。汚染された食品は全て政府が買取を。そして、福島をはじめとして、被災者だけでなく放射能汚染の地域の人達に手厚い補償を願います。そのための増税は仕方の無いことです。未来の子ども達が放射能の汚染による病気に苦しまないように、してもらいたいです。

民主党が何も変わらないのに（紅茶博士・東京都・44）

民主党の根本的な体質が変わらないのに首相が変わっただけで改善するとは全く思えません。実際にいかがわしい団体からの献金も発覚、閣内のコンセンサスが取れない等、政権与党としての体をなしておりません。震災時の対応の遅さ、あの状況であれば福島県の方々を西日本に全員異動させるくらいの指示をする必要があるのに「危険であることが確認できない」とは国民をどう思っているのか理解に苦しみます。このような政党に属する野田氏にも全く期待はできません。

復興のための増税なら何とか受け入れようという方が多いようですね。僕自身もそう思いますが、注文があります。税金の無駄遣いを減らすのはもちろんですが、民主党が政権を取る前に言っていた約17兆円の財源がなぜできなかったのかを、きちんと説明してほしいのです。
 
別に自己批判しろと言っているわけではありません。これほどの財源の見込み違いがなぜ起こったのかを明らかにしてもらわないと、2年前にそこに期待して投票した有権者に失礼だと思うのです。たしかに、増税を恐れずに語る野田総理は評価できますが、問題はここから閣内、党内をまとめられるかどうかです。
 
支持率が予想より高くなったことで、かえってその支持率が落ちることを気にするようになるかもしれません。もしここで野田首相がぶれたりするようだと、また元の木阿弥になります。
 
一方で日本を取り巻く環境は厳しさを増しています。アメリカの景気の足取りがなかなか重くて、デフレに落ち込む懸念が強まっていること。ヨーロッパはギリシャなどの財政問題がユーロ全体の信認問題に発展していることです。こうした中で日本は歴史的円高になっていますが、果たして野田内閣はそこに有効な手を打てるのかという問題があります。
 
さて皆さんにお尋ねします。大震災からの復旧・復興はもちろんですが、その次の課題として野田内閣にやってほしいことは何でしょう。円高是正？ 成長戦略？ 財政再建？ あるいは他の課題？ ご意見をお聞かせください。

• 2011.09.09
• 藤田正美 フリージャーナリスト、『ニューズウィーク日本版』元編集主幹