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会議番号:3119 開催期間 2011年09月26日- 10月03日
増税に理解できないという意見は、ますます増えましたね。その最大の理由は、お金の使い方が問題、としています。私も、それは大きな問題と思いますが、そればかりでは議論は先に進みません。 実は日本は、OECD諸国の中で最も税負担率の低い国です。北欧諸国の半分、欧州大陸諸国の3分の2です。逆に借金は、最も多い国です。これで国家を運営し続けることは、誰が見ても不可能です。そこで、負担を増やさなければならない場合には、どうすることがよいのか(活力を損なわない、公平……)、という議論をしてみましょう。 会議2日目に、ポーチュラカさんから、現役世代の負担を減らすにはどんな手段があるのか、という質問を受けていますが、世代ごとの受益と負担のバランスを考えてみましょう。平均的にみると、経済的なゆとりのある世代は高齢世代です。一人当たり所得も、現役世代とほとんど変わりません(なぜなら、高齢世帯は1人か2人です)。資産も大半は60歳以上の高齢者が持っています。 そこで、高齢世代にもっと負担を求めることが方向としては正しいということになります。では、具体的な方法はどんなことが考えられるでしょうか。 まずは消費税です。しかし消費税は、現役世代にも負担増になります。そこで、年金支給開始年齢を引き下げるという方法があります。欧州では67歳が標準になりつつあります。それから事実上非課税となっている年金に課税をするという方法があります。年金課税の強化は、富裕高齢者に負担増を求めることになるので、公平感があります。まずは、負担の余裕のある高齢世代から、という考え方、皆さんはどう思いますか。
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★森信茂樹さんが登壇されるフォーラムです。「番号制度導入からみた税・社会保障改革」 9月30日(金) 19:00~20:30 日本財団ビル2階 会議室 プライバシー、利便性、少子高齢化、格差拡大等をどう捉え、これからのことを考えるか。公平・公正で効率的な活用について専門家が話をします。当日のUSTREAM中継はこちら
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