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会議番号:3120 開催期間 2011年10月03日- 10月10日
皆様、こんにちは。小児科医の田村大輔です。本日から1週間、マイコプラズマ肺炎について、円卓会議で議論していきましょう! そもそもマイコプラズマとは、どんな微生物だがご存知ですか? 簡単にいうと、自分自身で増殖できるとても小さい微生物です。 インフルエンザウイルスや麻疹ウイルス、今年の夏に大きな流行をしているRSウイルスなどのウイルスは、マイコプラズマよりさらに小さい構造体ですが、自ら増殖できません。他の細胞に寄生して、その細胞の機能をちゃっかり使って増殖します。一方で、肺炎球菌やインフルエンザ桿菌などの細菌はマイコプラズマよりも大きく、自分自身でどんどん増殖できる微生物です。マイコプラズマは、ウイルスと細菌のちょうど中間の大きさであり、自分自身で増殖できる地球上で最小の微生物です。 マイコプラズマは、肺に感染する肺炎以外にも、性感染症で注目されています。出産の時に新生児の眼や中枢神経に感染する微生物でもあります。 マイコプラズマ肺炎は、小児から成人まで罹る非常にありふれた感染症です。外来で、マイコプラズマ肺炎の疑いがありますといわれた事や、マイコプラズマ肺炎で入院治療された方がいるかもしれません。成人のマイコプラズマ肺炎に比べ、小児は、中耳炎や副鼻腔炎、さらには髄膜炎や脳炎など多くの合併症が報告されています。 今年は、夏ごろから全国的に大きな流行が報告されています。国立感染症研究所によると、マイコプラズマ肺炎の患者数は例年の約2倍です。患者数の増加理由は分かりませんが、被災地などでの集団生活が一つの原因とも考えられています。 そこで、まず皆さんにお聞きしたいのは、「マイコプラズマ肺炎」という名前を聞いた事がありますか?ということです。もし、聞いた事があるなら、感染経路や、治療、予防法など、何か疑問に思っていたことは、ありますか? 初めて聞いたと言う方は、「マイコプラズマ肺炎」について、まずどのような疑問をお持ちでしょうか? 是非、活発なご意見をお願いいたします。
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