イー・ウーマン（ewoman）

ＳＮＳで（地球交響曲・大阪府・34）

今流行のSNSを利用して、専門家から一般人までの意見などを集め、エネルギー政策の場に情報提供するのが良いのではないかと思います。知識として専門家から一般人向けにデータなどを示したりすることも、情報の共有が出来て良いと思います。

署名よりパブリックコメント？（ひるね・東京都・44）

何も知らずに大好きな福島発の電力を享受していた自分が恥ずかしく、勉強するように心がけていますが、発言する自信がありませんでした。しかしmizoreさんの「見当違いだったり恥をかく事もあるが動いてみないとわからない」にハッとさせられました。最近環境省が動物愛護管理法のパブリックコメントを募集し、反響が大きかったことを知りました。エネルギーに関する署名もしましたが、パブリックコメントはYES,NOだけでなく、意見を届けられる場として有効ではないかと思います。

利権に縛られずに（violet-m・神奈川県・40）

現在、政治が政治として機能せず、権力のたらい回しになっています。エネルギー問題は莫大な利権が絡むため、利権に縛られている政治家だけに任せられませんし、昨今の政権交代で良い結果が得られなかったのもわかりました。「市民の意見を反映する」システムの整備が急務であり、システム作りも含めて、エネルギー政策に市民がかかわることは重要だと思います。

民主主義の国だから（ポーチュラカ・福島県・43）

震災後、原発関係の本を読み、検索し、だれが何をつぶやいていて、近所の人は何を考えているのか聞きました。知りたい事はどんどん情報を集めて取捨選択していかないと、自分の考えもまとまりません。それをどんな考えの政治家がどう取り上げて行ってくれるか、常に見守り、必要なら署名活動やデモもやります。

科学知識（kemkem・岡山県・52）

原発事故で自分がいかに「原子力発電」に関し無知であったか思い知りました（技術系の人間であるにもかかわらず！）。科学が発達するとその技術はユーザーの理解力からかけ離れ、ついイメージだけで善悪判断してしまいがちですが、原理を理解し、一般常識でよく考えれば一般人にも問題点は見えると思います。原子力発電はリスク大ですが、代替エネルギーとて魔法の杖ではないばず。冷静な判断ができるようエネルギー技術について皆が学ぶ必要があると思います。

無関心が原発を推進した（jagao・神奈川県・41）

福島の事故は知れば知るほど大変な事態だと思います。いままでは専門家に任せておけばよいと考えていましたが、一部の誠実な専門家以外は「難しいから私たちに任せておきなさい。」と無知な人々を誘導しているように思えます。そして私たちの電気料金を口封じに使い、好きなように利益を得ているという構造です。そして私たちは被爆しました。尻拭いをするのはこれからの子どもたちです。今関わらなくて、いつ関わるのか。と思っています。

全体像を把握したい（まりすけ・大阪府・38）

他の政策でも同じくですが、特別勉強しない限りは一部分の情報をメディアから得ているだけなので、深く考えることができていないと思います。つい自分を中心に考えるので自分以外の条件の人たちがどのように関係しているのか知ることで考えをまとめやすいと思います。わかりやすい場所にそのような情報があれば今まで無関心だった人も関心を示すのではないでしょうか。

エネルギーどう活かすか（誠二・大阪府・42）

このエネルギー問題は、自然環境を配慮し、未来に何を残し何をすてるかを議論しなければならない時期だと思います。都市構造から自然の風が流れはなく、建物が密集して熱が逃げない。山を見れば、川を堰き止めて、蓄熱させている。これでは、幾らでもエネルギーがあっても足りない。山と里山と街との関係を見直し、どれ位のエネルギーが必要か？　計算して見たい。また、エネルギーも地産地消にもって行きたいのが、私の考えです

原子力発電から核発電（片えくぼ・海外・その他・無し・50）

英語では核兵器のことをNuclear Weapons、原子力発電所のことをNuclear Power Plantsと言い、同じNuclaer という単語を用いますが、日本語では「核」と「原子力」と言葉を分けて、軍事問題とエネルギー問題を同線上で見ることを意図的に妨げていることがわかります。これからは市民レベルで「核発電所」「核エネルギー」といった表現を頻繁に使い、「脱核」を軍事・エネルギー両方で訴えることを私は主張します。

エネルギーは血液（ゆうあんどみいこ・東京都・48）

Noに投票しました。というのも、人類がエネルギーの安定供給なしに生きられないことを考えると、エネルギー政策というのはいわば心臓部に当たるわけで、その動きについて毛細血管が関わるというのはピンと来ないからです。が、毛細血管が丈夫で健全でなければ結局心臓もしっかりとは血液を送り出せない。今まで当たり前に消費してきたエネルギーについて、正しい理解を得て情報共有のために議論を尽くし、心臓にきちんと働いてもらうような信号を送ることは、とても大切だろうと感じています。

投稿、ありがとうございました。
これまで自分には直接関係ないと思っていたけれど、東電福島原発事故をきっかけに、自分でも考えなくては、関わらなくては、という「エネルギー意識」が高まってきていることを感じます。

その一方で、「それがこれまで、政府＋業界団体でつくられていたエネルギー政策に反映できるのだろうか？」という疑問や無力感を感じる方も多いのかもしれません。「何があれば思いや考えを、政策をつくる場に伝えられるか」という問いについては、
・SNSでの情報提供・共有
・パブリックコメント
・市民の意見を反映するシステム
・署名やデモ
といった意見をいただきました。

社会学者の宮台真司さんがこのようなことをおっしゃっています。「日本人はこれまでエネルギー政策について『任せて文句を言う』スタンスだった。政府や電力会社に任せて、何か問題があると、文句を言う。「しっかりやれ」「自然エネルギーを増やせ」など。

他方、ヨーロッパなどの熟議による民主主義が進んでいる国では、国民が『引き受けて考える』。国や地域のエネルギーについて、ワガコトとして自分たちで考え、自分たちで変えていく。自然エネルギーへ切り替えていくのも電力会社に注文をつける「人任せ」ではなく、地域で自然エネルギーを増やすにはどうしたらよいかを自分たちで考え、動き、変えていく。

たとえ、電力構成の内訳が変わったとしても、市民とエネルギーないしエネルギー政策との距離感や関わり方を変えていかないと、本当の問題解決にはつながらないのではないかと思っています。「任せて文句を言う」から「引き受けて考える」に少しずつでもシフトをしていかないといけない。

そんな思いで、この7月に小林武史さんや飯田哲也さん、エネルギーの専門家（原発推進派も脱原発派もいらっしゃいます）の方々といっしょに、「みんなのエネルギー・環境会議」を立ち上げ、原発について推進派も反対派も、まずは一緒のテーブルについてオープンに議論をしよう、という取り組みを始めています。

市民にも一緒に考えていってほしい――そのために、議論はすべてインターネット中継をしたり、アンケートを行いながら進めたり、工夫しているところです。「みんなのエネルギー・環境会議」ウェブサイトに今後の予定やこれまでの会議の様子もありますので、よかったらぜひ見てみてください。

ところで、市民はエネルギーの専門家ではありません。でも、だからといって「専門家に任せる」ことは危険であることを3.11は教えてくれました。専門家ではない市民がエネルギーについて考え、発言し、変えていくには、その市民を支える情報提供のしくみやネットワークが必要だと思っています。

そこで率直なご意見をうかがわせてください。私たちがエネルギーについて考え、発言し、変えていくためには、どのような情報が必要でしょうか？　少なくともどんなことがわかれば、一歩でも先へ進めるのでしょうか？
皆さんのご意見をお待ちしています。

• 2011.10.14
• 枝廣淳子 環境ジャーナリスト、翻訳家