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会議番号:3152 開催期間 2012年03月12日- 03月19日
今回も沢山のご投稿・ご投票をありがとうございました。 「自分ばかり頑張っている」と感じている方は思ったより少ないようで、少々ほっとしました。不平不満がある際、無理に片方が頑張ることは決して良い結果とならないことが多いのです。爆発するまで不満をため込むと、爆発した時点ではやり直しがきかないことが多くなります。 意外なことのようですが、不満をため込ませているいわば「加害者側」は、驚くほどにその点について罪の意識がないため、配偶者が家を出て行ってから「どうしてなのかさっぱりわからない」「今から改めるから悪い点を指摘してくれ」等と言いますが、家を出て行く側にとっては、もう今更無駄、という決意をしていることが多く、やり直しができないことがほとんどです。極限まで不満をため込まない・ため込ませないために、lailaさんのように、日頃から小さなことでも話し合う姿勢は重要ですね。 また、どんなに片方だけが頑張っても、いざ離婚となった際には、慰謝料や財産分与にはその点はほとんど反映されません。身体的暴力や不貞等、明らかに有責性があるような場合以外は慰謝料は発生しないことが多いですし(いわゆるモラル・ハラスメントだけでは慰謝料は発生しないことが多い)、また、相手より家事育児を多く負担していても、また相手より多く稼いでいても、財産分与は原則的に5割ずつです。 さらには、婚姻期間中に片方が浪費していても、その点も財産分与時には考慮されないのが原則です。いざ離婚を考える際になって初めてこれらの点について知り、「頑張っただけ自分が損だったのか!」と呆然とされる方も少なくありません。 上記の通り、結婚生活で、自分だけ無理して頑張ることは、夫婦生活の維持の観点からも、また離婚になった時の諸問題の観点からも、いずれにしても望ましいものでないことがおわかりいただけるかと存じます。 「自分だけ頑張っている」ことや、モラル・ハラスメントを受けていることは、意外と自分自身では自覚できないことが多いものです。肺炎になって入院する前、風邪かなと思った段階で医者にかかることが望ましいように、「もしかしてうちの夫婦関係って普通じゃないかな?」「どこの夫(妻)でもこういうものかな?」と思われたら、まず、カウンセリングでも女性相談でも法律相談でも、一度足を運ばれたらいいと思います。 その上で、夫婦関係の中で修正できるところは修正し、ダメだと思ったら終わりにする準備をする、という選択をされたらよいでしょう。「経済的理由で離婚は現実的ではない」と思う方も、初日のコメントで述べたように、意外と家計の部分は何とかなるものです。経済的理由で離婚を先延ばしにして、上記のように「損をした」と感じる方は後を絶ちません。自分達夫婦の置かれている状況を客観的に見て、こまめな微修正をしていくことが夫婦関係のメンテナンスのために必要なのではないでしょうか。 1週間お付き合い頂き、ありがとうございました。
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