イー・ウーマン（ewoman）

踏み切っていない理由（hw・茨城県・39）

自分へのモラル・ハラスメントというよりは、夫の子どもへの怒り方（これもモラル・ハラスメント？）が離婚を考える大きな理由です。ただ、すぐに離婚へと踏み切れていないのは、私の仕事が忙しいときに子どもの世話をする人がいなくなるということ、もし外部委託して保育などをお願いするには経済的余裕がないだろうということ、それから、夫が機嫌がいいときは良い夫、父ではあるので、機嫌が悪いときの言動で離婚にまで踏み切るのは私の許容範囲が狭いのかなぁと考えてしまうこと、以上のためです。

怖いから。（hisa_koda・東京都・30）

2年以上前ですが、夫から手を上げられて以来、離婚を真剣に考えています。思いとどまっている主な理由は、①離婚を切り出した時、夫がまた激高して暴力を振るわれるのが怖い②一人娘のことを溺愛している夫が、簡単に親権を譲ってくれるとは思えないので、血みどろの争いをするのが怖い③シングルマザーになるなら、東京ではなく地元に帰りたいが、そのために今の仕事を辞めることが躊躇われる、です。

続けたい、でも離れたい（ぴょこん・神奈川県・40）

基本的には一緒に暮らしたいです。色々と手伝ってくれるので有り難いのですが、時々モラハラと思うことがあります。私のことをチェックし、私ばかり責められて、挙句の果ては私の家族や生育過程での問題を指摘。私が謝り、どのような点を改善するかを示し、夫の機嫌を直すような配慮をすることを求められます。夫にも非があるのに。それを指摘しても、私の問題のせいでこうなったんだと言われます。何で一緒にいるのか、疑問ですが……私も夫に依存的なのかな。

結婚を決めたときの気持ちを考え（norinoayu・千葉県・38）

価値観や考え方が違うことがたまにあり、我慢できるかできないかと考えると、我慢という言葉が出ること自体すでに自分に無理している気がします。でも、もちろん子どもの事もありますが、自分がなぜこの人と結婚しようとしたのか？など今は自分が決断した事項に自信を持つように気持ちを切り替えてます。浮気やお金、暴力などあれば話は別かもしれません。

考えますが、実行はしないかな（ぱーと救急医・千葉県・38）

イラッとすると、離婚してやるー！と思うことはありますが、夫以上に私を助けてくれる人もいないだろうと思うので、実行はしないかな。もちろん、「もう少しこれをやってくれたらいいのに」、ということはたくさんあるんだけど、夫は一度離婚しているので、反省しているのか、フォローが上手ですね。

何かのお導き？（bambinaia・兵庫県・41）

切実に考えてらっしゃる皆様には申し訳ない理由ですが、一緒にいる意味がなくて離婚したい、と思ってアパート探してみたりすると、利き手を大けがしたりパートナーが精神的な危機にあったり子どもができてみたりと、離婚へのエネルギーを吸い取られる別の原因が発生します（笑）。離婚をふみとどまる要因は、「～してくれない」と思うのは相手に甘えてるだけだ、と自分に言い聞かせることと、お互いの存在を感謝しあうことかな、と思ってます。

考えた事はないが備えはある（ぐっぴー・千葉県・37）

結婚して8年目。離婚を考えた事はないです。家事育児を一生懸命努力してくれているので私も「ああ、負けないように頑張らないとな」と思います。共働きですが、保育園の送り迎えはほぼ夫。自分の方が早く帰ってくる時は料理を作って待っていてくれています。ただ、離婚は考えた事はありませんが、もしもの時に自分だけで子どもを育てていけるだけの経済力はありますし、色々備えてはおります。私の両親が離婚しているので、母親をみてリスクヘッジに余念はないです。

理想と現実（EMMY・海外・その他・47）

NOにしましたが、実は「離婚する！」と言ったことがあります。でもそれは、本当に離婚したいのではなくて、その時点の状況に不満なだけで、簡単に「離婚」という言葉を使っていたのだと思います。パートナーは、こういう人なんだと理解できるまでに10年かかりました。毎日「えっ」という発見の連続でした。「離婚したい」→「離婚したくない」に変化したのではなく、自分自身が「思い描いていたパートナー」→「現実のパートナー」に気づき受け入れたのだと気づきました。

今回も沢山のご投稿・ご投票をありがとうございました。
本当に離婚したいけれどもためらっている方、漠然と考えている方、本気には考えていないけれどもリスクとして認識している方、離婚というのは自分の甘えや単純な不満に過ぎないと認識していらっしゃる方等々、様々な状況が浮かび上がってきました。
 
現在の裁判実務では、浮気や暴力等の決定的な離婚原因がなくとも、夫婦の片方が「絶対に離婚したい」と考えた上で家を出て2～3年別居していると、夫婦関係の「破綻」が認められ、離婚判決が出ることが多いです（これを離婚における破綻主義といいます）。他方が絶対に離婚したくない、と考えていたとしても、です。
 
つまり、「離婚したい」と思えばそれは大抵の場合、少し時間をかければ叶えることができるということです。
もし離婚を迷っているならば、「実現可能性はあるんだ」ということを前提に、それでも踏みとどまるべきか、という観点から考えてみると良いかもしれません。いつかは離婚、と心の中で決意している方は、上記のように時間がかかる可能性も高いので、「いつ離婚をしたいのか」から逆算して、別居開始時期を考えた方が良いかもしれないですね。
 
夫婦はもともとは生育環境も異なる他人ですから、お互いの歩み寄りや相互理解への努力ももちろん必要で、それを意識されている方も多いようです。ただ、それはいずれにしても「相互」になされるべきもので、不調和を一方的に相手のせいにすることは、まさにモラル・ハラスメントです。そういった配偶者との生活が一生続くことは非常にしんどいだろうと思われます。
 
皆さんの配偶者は、円満な結婚生活のための相互努力をしてくれていますか？　ご自分の方が頑張りすぎていると感じていることはありませんか？　今回はその点を質問させて頂きたいと思います。
引き続きのご投票・ご投稿をお待ちしております。

• 2012.03.16
• 金野志保 弁護士