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会議番号:3174 開催期間 2012年06月08日- 03月22日
「我々国民は、どうすれば1人1票の選挙権を持てるようになりますか?」という問いに対し、costasさんから「比例制重視の政党への投票で真の1人1票実現に近づけると思います。」との回答をいただきました。賛成です。 前回メッセージでお伝えした「1人1票」実現の方法につき、もう少し詳しくお話いたします。 「1人1票」実現には、国民が「1人1票を選挙公約している候補者・政党(複数存在することが望ましい)」に投票して、国会議員の過半数を占めさせることがポイントです。なぜなら、衆参両院で、過半数の議員が「1人1票」の選挙法改正に賛成すれば、それだけで、「1人1票」が実現するからです。 戦後64年間、1人1票の選挙法改正を選挙公約する政党はゼロでした。しかし2011年に1人1票を選挙公約する政党が出ました。大進歩です。1つと言わず、2つ、3つと他の政党も続いて欲しいと思っています。 国政は選挙で決まります。その選挙を決めるのは選挙人の1票です。そして、その選挙人の投票行動に影響を与えるのが草の根運動です。 米国は、人類史上、初めて民主主義国家を建国しました。米国大統領選挙では、米国人は1人1票です。そして、予備選挙の期間、本選挙の期間を合わせると2年間の長丁場になります。2012年5月の1ヶ月間だけで、民主党オバマ大統領は、約57万人の支援者から48億円強の選挙資金を集金しました。その内の98%は、250ドル以下の小口募金です。これが、民主主義発祥の国・米国での草の根民主主義の実態です。日本では、政党であれ、議員であれ、小口募金で、1ヶ月間で48億円集めることは夢のまた夢です。日本では、民主主義はまだ根付いていません。 草の根運動は、もちろん、小口募金だけではありません。誰でもやれることとしては、ネットを利用した「1人1票」の情報拡散があります。ネットは、草の根活動の強力な武器です。 「1人1票」実現の時期を次のように予想します。「選挙法を改正して、1人1票を実現する」という政党が次回選挙で議席を増やせば、次回選挙の後、メディアはその政党の「1人1票実現」の主張を広く取り上げるでしょう。そうすれば、次々回選挙で、「1人1票実現」を選挙公約する政党も複数となり、あるいは、「1人1票実現」を選挙公約する政党(複数希望)が連携して、過半数を占める可能性は十分あります。 最高裁判所は、憲法に違反する法律を無効にする「違憲立法審査権」を持っています。最高裁判所が、「1票の住所差別を定める選挙法は憲法違反である」とする1人1票判決を出せば、1人1票実現です。 最高裁判所裁判官は、2011年の時点で、15人の内12人が1人1票に反対、3人が1人1票に賛成でした。次回の最高裁判所裁判官国民審査で、国民は全投票数の過半数の×印を投票して、1人1票反対の最高裁裁判官を罷免できます。1人1票賛成の最高裁裁判官が過半数となれば、1人1票判決がでます。1人1票実現です。 最高裁判所裁判官国民審査権は、選挙権と並ぶ、国民の参政権です。国の政(まつりごと)とは、立法、行政、司法の3権を指します。国民は、この立法、行政、司法の3権を支配する主権者です。 以上、私の意見を述べました。どの点についてでも結構です。皆様のご意見をお寄せください。★升永議長と佐々木かをりの「ウィンウィン対談」
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