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会議番号:3174 開催期間 2012年06月08日- 03月22日
はじめまして、弁護士の升永英俊です。「一人一票実現国民会議」の発起人の一人として、今週一週間の円卓会議では、みなさんと一緒に、民主主義の基盤である一人一票の選挙権について議論を交わしたいと思います。 今、日本は一人一票でないこと、ご存知でしたか? 仮に、男性は1票、女性は0.9票だったとしましょう。おそらく、男性も女性も全員がオカシイ!と思うハズです。なぜなら、1票と0.9票では男女差別になるからです。 では、まず、みなさんの“清き1票”の価値を調べて見て下さい。一人一票実現国民会議のトップページの1票価値チェッカーで、瞬時に検索できます。 いかがでしたか? 目黒区の私の場合、衆議院小選挙区選挙で0.47票。参議院選挙区選挙で0.23票でした。このように、私たちの1票の価値は、実は「住所差別」されているのです。この1票の住所差別があるため、衆議院では、約42%の有権者が、小選挙区選出議員の過半数を選出し、参議院では、約33%の有権者が、選挙区選出議員の過半数を選出しています。そのため、国会議員の多数決が、必ずしも国民の多数決の意見とならないのです。 国会議員は、衆議院でも参議院でも、全員国会で、1人1票で、投票します。そして国会は、国会議員の多数決で、法律を成立させ、首相を選任します。 主権者は、国民です。国会議員は、単に主権者から選ばれた主権者を代表する人でしかありません。いわば、国民から委任状をもらった代理人です。国会議員は1人1票ですから、国会議員の持っている委任状の数(各選挙区の登録有権者数)も同じでなければなりません。 ところが、現在は、選挙区毎に登録有権者の数が異なっています。例えば、参院選挙区選挙でみると、各選挙区の議員1人当たりの登録有権者数は、東京選挙区で1,062,051名、鳥取県選挙区で242,956名です(H22.7.11現在)。従って、都民の選挙権は鳥取県民の選挙権を1票とすると0.23票の価値しかないことになります。 5月のフランス大統領選では、オランド氏が51.6%得票し、サルコジ氏が48.4%得票しました。そして、オランド氏がフランス大統領に選ばれました。このように、大事なことは、しばしば、僅差の多数決で決まります。1人1票は重要です。 米国連邦最高裁判所は、ニュージャージー州での連邦下院議員選挙での「1票対0.993票の住所差別」を違憲無効と判決しています(1983年Karcher判決)。 みなさんは、日本は一人一票でないこと、ご存知でしたか? 既に知っていた方はYES、今回初めて知った方はNOにご投票ください。また、自分の1票が0.何票しかないことを知ってどう思われたかなど、感想やご意見を投稿してください。★升永議長と佐々木かをりの「ウィンウィン対談」
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