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会議番号:3191 開催期間 2012年09月14日- 09月21日
こんにちは!根本かおるです。 9月21日は、国連が定めた「国際平和デー」、いわゆる「ピースデイ」です。ニューヨークの国連本部の中庭には「鐘」がありますが、これは1954年に日本から贈られた「世界平和の鐘」で、当時の国連加盟国60数ヵ国のコインと銅とを合金してつくられ、世界平和のシンボルとなっています。9月21日の「国際平和デー」の式典では、必ずこの鐘が打ち鳴らされます。 この「ピースデイ」を記念して、日本では9月15日から21日まで「UFPFF 国際平和映像祭 2012」が開かれます。その一環で、9月21日をピースデイと定めることに奔走した一人のイギリス人のドキュメンタリー映画『ザ・デイ・アフター・ピース』が、日本各地で自主上映されます。7月28日の「国際女性ビジネス会議」の円卓会議では、英治出版代表取締役の原田英治さんとパネリストとしてご一緒して世界の課題について考えましたが、英治出版Webサイトの映画コラム連載第2回でご紹介させていただいたところです。 最近、竹島や尖閣諸島の領有権をめぐって緊張が走り、猛々しい言葉が日中韓の指導的役割にある人々から聞かれるようになりました。領有権問題を解説するニュース報道では「サンフランシスコ講和条約」とか「沖縄返還」という言葉が躍りますが、今年はその発効・実現からそれぞれ60周年、40周年にあたります。日本の国際社会への復帰と平和の実現にとって、節目の年なのです。 さらに、ジャーナリストの山本美香さんがシリア内戦の取材活動中に凶弾に倒れて命を落とすという悲しいニュースがあり、シリアをはじめとする世界の紛争を命がけで伝えようとするジャーナリストたちが置かれた厳しい状況に、関心の目が向けられています。 つい先日、9・11を迎えましたが、2001年9月11日を発端に「テロとの戦い」を御旗にして始まったアフガン侵攻、イラク戦争で、実はすでに9・11の犠牲者の2倍以上ものアメリカ兵が犠牲になっています。莫大な戦費と復興支援にもかかわらず、アフガニスタンとイラクの治安は改善しないばかりか、むしろ悪化しているという皮肉な現状があります。でも、その「不都合な現実」は、あまり語られることはありません。 シリア内戦では、世界的に信頼を集めるコフィ・アナン前国連事務総長が「切り札」として仲介役を務めていました。しかし、機能不全に陥っている国連安全保障理事会に抗議して、先月末をもって辞任してしまいました。国連シリア監視団もシリアからの撤退を余儀なくされ、国際的な監視の目がなくなって、暴力に歯止めがかからなくなっています。 こうした「武力衝突」と同列に並べることはできませんが、原発事故を受け、日本では「見えない敵」との闘いが続いているとも言えるでしょう。 そこで皆さんにお尋ねしたく。世界の平和について、考えたことはありますか? 「世界平和」というと何だか壮大な話に聞こえますが、個人のレベルに置き換えて考えると、たとえば学校から「いじめ」をなくそう、と考えることも立派な「ピースデイ」の過ごし方です。自分に引き寄せてみることで、「平和」というつかみどころのないものが実感を伴って感じられるのでは。自分自身の心の平和なしには、世界平和なんて望めないでしょうから。 「Yes」という方は、どんなことを考えるのか、どんなときに考えるのか、「No」という方には、そもそも関心がないのか、無力感を感じてしまうのか、あまりにテーマが大きすぎるのか、などについて、是非ご投稿をお願いいたします!★根本議長の新著が近日発売されます!『ブータン「幸福な国」の不都合な真実』
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