働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3277 開催期間 2014年02月07日- 02月14日
10年前になりますが、日本小児科医会、日本小児科学会は、子どもとメディアの問題に対する提言を出しました。後者はその内容を見ることが出来ます。◆子どもとメディアの問題に対する提言 低年齢、長時間視聴、暴力映像などを問題視する一方で、メディアリテラシーを育てることを提言しています。今回の番組は新たな問題を投げかけてくれたように思います。番組の中での「言葉の暴力」、低年齢というよりは学齢期以降の子どもへの影響、そして何よりも今回はメディアリテラシーについて考えるきっかけになったと言えます。 今回の番組報道については、子どもの心の医療に関連する学術団体では、提言などの行動は起こしていません。子どもへの影響が十分に検討出来ていないこともその要因かと思います。 具体的な対応は、“しろえちゃん”のご意見にもありますが、そもそも22時からの番組は、10歳以下の子どもには、睡眠時間の問題があり、見せることは好ましくないと思います。もう一つのポイントは、保護者がいっしょに番組を見るということです。メディアリテラシーは、単に子どもに番組を視聴させて自らがつけていくものではなく、保護者が子どもといっしょに番組を見て、子どもの反応を見ながら教えていくものだと思います。 当初テレビ局側は、「番組を最後まで見てほしい」と答えていましたが、仮に1回で終了する番組であっても、その場面その場面で、子どもの反応を見て対応する必要があります。“sweetsugar”さんのご意見のとおり、聞いた言葉の持つ意味を教えることは、疑問が生じたその時が最も効果的です。最初から番組を見せないということではなく、子どもが怖がったら、そこで中止するという選択も出来ます。 今回は4日間という短期間では議論しきれないため、①体験者がフラッシュバックすること、②子どもがテレビのシーンを模倣しいじめの要因となる可能性があること、③いじめの影響、などに焦点を当てました。「児童養護施設で生活する子ども」「メディアリテラシー」についても、この円卓会議をはじめ各所で議論したい重要なテーマであると思っています。 「児童養護施設で生活する子ども」について、施設内の子どもに虐待行為があった事実は報告されています。それをふまえて、ほとんどの施設の職員の方は、献身的に子どもの養育に関わっています。 「メディアリテラシー」については、十分に取材されたドキュメント番組として報道された場合、子どもたちが視聴するにあたり配慮することはないのかなど。また機会があれば皆さんと会議を行いましょう。多くのご意見をいただきありがとうございました。
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.