働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3289 開催期間 2014年04月18日- 04月25日
一週間ありがとうございました。この問題で一番厄介なことは、日本社会で、あるいは世界で、宗教と呼ばれている現象がもっているあまりの幅広さです。皆さんの体験や得られた情報についてお聞きしたのは、「信じる宗教」ということで主にどんな宗教や状態を連想したかも確認しておく必要がありますし、それを相互に知ることも大事と考えたからです。 宗教テロの報道に心を留めた人や、他人の迷惑を一切顧みないような布教を体験したような人、あるいはどう考えても現実離れしたような教えを信じ込んでいる人たちに接した経験がある人は、どうしてもマイナスイメージに傾きがちです。 しかし信仰をもつことで落ち着いた雰囲気をもっている人、あるいは信者たちが集まって、はたから見ても明るい集会をしているようなケースを体験すれば、いいイメージをもつかもしれません。 そしていろんな経験をした場合、どちらかというとマイナスイメージの方が印象に残りやすいという人間の心理もあります。 神道や仏教に対しては日本の伝統的宗教であり、日常的に馴染んでいるので、そうしたものを信じている人には比較的安心感をもつでしょう。しかし、新興の教団はまだ日本社会に定着していないものがほとんどです。またイスラム教についても、全体としてあまり深い知識をもっていない人が多いのが現状です。 これからの課題は、今まで馴染みがなかったような宗教をもつ人と出会っても、少しゆとりをもって接する態度を養うことでしょうか。また宗教が関係した事件の報道に接したときは、複数の情報ソースから確かめるような工夫も必要です。 そのためには、どうしても最低限の知識が必要になります。きちんと整理された分かりやすい学術書を数冊読んでおくことも、判断力を養う上できっと役立つと思います。そうしたことが求められる時代になったという認識をもっていただければと思います。★井上議長の著書よりご紹介『本当にわかる宗教学』(日本実業出版社)
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