イー・ウーマン（ewoman）

しかたがないけど解せない（佳華・広島県・52）

3月までの5％の税込価格がそのまま税抜き価格になっているのを見て、最初ドキッとしました。原材料もすべて増税されたのですから、その分上乗せしたい気持ちは理解でき、値札を書き換えるのが面倒なのもわかりますが、最終的に税負担する消費者としてはなんともやるせないです。少しでも節約しようと、ADSLを乗り換えたり、ネットでいろんなサイトで価格を逐一調べたり、断捨離をして、ありきたりですが今後一切無駄なものを買わないように努めるくらいです。

住宅購入？（mayupyon・東京都・43）

家の購入を5％のうちにと思っていたのに間に合いませんでした。中古で探しているのですがなかなかパートナー共々気に入る物件が見つかりません。10%になる前にと気持ちが焦る一方で、このまま家を買わない＝所有しないという選択もあると思い始めている今日この頃です。

世の中がよくなるため!?（にゃおん・埼玉県・46）

税抜き表示のお店では意識せざるを得ません。会計する時に愕然としますから。便乗値上げなのか、たまたま時期が一致したのか不明ですが、食料品含めいろいろなものが値上がりしていて、電気もガスもいくら節約したって昨年よりは安くならない。もう上がるしかないんでしょう、と諦めムードです。増税は世の中がよくなるためと思っていましたが、年金、介護、将来のことを考えると暗澹たる気持ちになるのはなぜ？　生活に不安のない人たちが、他人事で物事を決めているからではと思ってしまいます。

日配品にみる対策事情（真打ち・栃木県・44）

牛乳の陳列棚で、特に増税を実感する。安い商品から売れているのだ。最も安価な商品は、周辺の商品と比較すると、18円～50円程度の差額。一家族で日／1本の消費と想定すると、一ヶ月・一年で、その差は歴然。価格は成分にもより安価が良いとは一概に言えないが、先日 牛乳を選んでいた男児に母親が「150円の（最低価格）にして！」と指定した光景が、更に増税を印象付けた。増税後、私もその牛乳に替えているのだ。

レジに行ってから気づく税抜き表（hiro2・55）

３月までは税込み表示が多かったのですが、４月以降税抜き表示が増えています。単純に、「高いと思わせない」値段の表示ですが、これくらいだろう、と思ってレジに行くと思ったよりも高かった、という経験が続き、やっとその感覚の誤差に気がついた次第。直後の買い控え時期も過ぎてみんなが慣れてきたせいか、最近は小さく「税込み○○円」という表示もみられるようになりました。８％の計算はめんどうなので、レジの計算にお任せしています。

便乗値上げ（marco302・海外・その他・42）

消費税（3%)が導入されたとき、便乗値上げが一番の不安要素として挙げられていました。増税の結果、便乗値上げが多く見られ、後、「消費税転嫁対策特別措置法」が制定されました。また当時なかった概念、CSRやコンプライアンスが浸透してきているため、それが不安要素から除外されたのかもしれません。しかし結果どうでしょう。これを機に一気に3%以上値上げされた製品も少なくないようです。やはり便乗値上げはあるのではないでしょうか。

意識してしていることは無い（kyoko004・神奈川県・37）

消費税が上がったという実感はありますが、消費税増税に対して日々意識して何かをするということは、今のところ特にありません。おそらく日常の買い物について、仕事と育児の都合もあり、「多少高くても便利なところで」という、金額に対してあえて意識をしないような購買行動が染み付いてしまっていたからかもしれません。もちろん今後大きな買い物をする時は、最も安く買える方法やその買い物自体の必要性を考えて買うとは思いますが、このこと自体は増税前後も変わらないことです。

ダウンシフトする（いぬいるか・東京都・54）

意識していないと言いつつ、浅井議長の「もっと先のことも含めてイメージすることが必要」とのコメントを読んで考えました。消費税がどんどん上がるとしたら、単純ですが必要最小限のものしか購入しない。たとえば、交通網が行き届いている都会暮らしならクルマは買わないで、必要なときだけカーシェアリングを利用する、家具などは長く使ってリメイクやリユースを心がけるなど、「ダウンシフト」なライフスタイルに変えて行く必要があると思います。

もともと意識していませんでした（本の虫・大阪府・42）

もともと消費税をいくら払っているかを意識していなかったので、8％になってもあまり気になりませんでした。ただ、4月に消費税が上がる際に4月からの定期券の金額がいくらになるかは気にしました。利用期間が4月以降でも3月中に購入すれば消費税5%だったので、3月中に購入しました。

そういえば……（kko・海外・その他・49）

海外在住なので、今回は参加しないつもりでしたが、そういえば、父の日や母の日、友人へのプレゼントは、日本のオンラインショッピングを使っています。毎年同じようなものを買っているのですが、今年だけ全面的に値上がりしてると思ったのですが、これが増税分だったと、この円卓会議で気がつきました。米国にいると、増税があってもなくても、しょっちゅう値上がりを感じます。これまで値段の変動をあまり感じなかった日本の商品は、売る側の努力があったのかも、と思いました。

「後ろ向きな意識についてもお聞かせください」とお願いしたところ、たくさんの投稿をいただきました。
 
この会議は、消費税率の引き上げという「向かい風」を少しでも和らげるためにも、将来に対する計画や家計面での工夫など、皆さまの「前向きな意識」を募り、皆でシェアできればというのがいちばんの狙いだったのですが、現実はなかなか厳しいことが浮き彫りになったようです。
 
前向きな意識としては、無駄遣いをしないとか賢い買い物を心掛けるなど、「支出面」での工夫が圧倒的でした。「ＮＯ」の方のなかには、景気回復で収入も増えたので増税を意識していないという方も実際にはいらっしゃったかもしれませんが、将来に備えて収入を増やすべく、スキルを磨くぞ！というような前向きなご意見が見られなかったのも気にかかりました。
 
円安と増税で物価が上がったため、収入は目減りしましたが、預貯金の金利はほぼゼロ％のままですので、皆さまの大切なお金（金融資産）の価値も「目減り」しています。２日目には、生鮮食品を除いた消費者物価指数の対前年比の数字（５月は3.4％の上昇）をご紹介しましたが、生鮮食品も含めると3.7％の上昇ですので、1,000万円の預金を持っているケースでは964万円（1,000万円÷1.037）に減ったも同然、ということです。資産運用の面での工夫も必要でしょう。
 
そして、物価上昇によって、国や地方の借金も見事に目減りしました。一方、公的年金は減額が続いていて、来年度以降は物価等が上がった場合に年金が目減りする「マクロ経済スライド制」という仕組みがいよいよ実施される見込みです。さらに、相続税も来年から大増税……。一連の国の政策は、「なかなか悪党やなぁ」という感じですね。
 
いぬいるかさんのおっしゃる、「『ダウンシフト』なライフスタイル」も含めて、私たちは将来のことを、これまで以上に考えていかなければなりません。
 
一週間、議論に参加していただき、ありがとうございました。
 
追伸：mayupyonさん、中古住宅（個人の所有物件）はもともと消費税がかかりませんので、焦ったり、諦めたりせずに、マイホームを探してみてはいかがでしょうか？


★浅井議長の過去の円卓会議より
・「NISA（少額投資非課税制度）」の申込みはしましたか？
・いま、投資信託を保有していますか？
・これ以上の円安を望みますか？

• 2014.07.04
• 浅井秀一 ストックアンドフロー代表取締役　ファイナンシャルプランナー