働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3446 開催期間 2017年07月14日- 07月21日
みなさま、活発な投稿、ありがとうございました。本当に議長冥利につきます。 特に「議長が示した7段階の進捗をみて、順調に進んでいると捉えることができ、NOからYESへ変更しました」という、あさーかすさん、ありがとうございます。地図もなくゴールも見えない道は誰もが心が折れます。ある程度道が見えたことでNOからYESが増えたことは嬉しいことです。 開始直後に比べて、どんどんYESが多くなり、最終的にYes21%、No79%になりました。 前回「富士山の何合目か確認したら、今度は富士山のてっぺんからの景色を教えてください」というお題を出しました。 皆様からのお返事は、こんな感じでした。 広告業界のあさーかすさんは、独立して自分の事務所をもたれています。 「高圧的なクライアントの仕事は断る勇気を持ち、滅私奉公的な働き方はしないと決めています。さらに時間にゆとりを生み出せたら、趣味のアート作品や音楽など仕事以外のクリエイティブをもっと楽しみたいです。」 自分の事務所を構える人ほど、燃え尽きないように自分をメンテナンスすることが大事になりますよね。マネジメントで有名な、ドラッカースクールでは、エクゼクティブのための「セルフマネジメント」のための講義があるぐらい大事なことです。 シンゴパパさんは「時間に余裕ができたら、より子どもたちとの時間を増やします。」ということです。あとは「自己啓発」。 そして目指す職場は「アウトプットしながら、後輩を育てる職場」です。組織は継続するために進化し続ける必要があるとおっしゃっている。まささに「学習する組織」ですね。 時代の変わるスピードが早くなっているので、大学で得た知識だけでは個人も企業も続けられなくなっている。経営者が働き方改革を急ぐのは「インプットの時間を多くしてほしい」という思いもあるのです。労働時間を減少させて、浮いた残業代で「自己研鑽のコース」を100以上用意している企業もあります。19時前退社を遵守しているある証券会社は「一番上位のFP」の資格を持つ社員が業界で最多となり、業績も好調です。 DiamondBarさんの理想のチームは「他の会社からも求められるような人の集団。空いた時間で語学力や業務知識を磨き、どこの会社でもやっていける人財のチームを目指します。」 そういえば、ある会社のトップは「長時間労働をすると人材が腐ってくる」とおっしゃっていた。思考停止するし、勉強する時間もない。今の会社だけでしか通用しない人材をたくさん育てているのと一緒です。 ナカサワさんは「ワークとライフの好循環」。自分でもボランティアの勉強をきっかけに、新しい視野や人脈を得ることができたそうです。違う世界を持つことが、仕事にも良いフィードバックをもたらすのですね。 イクボス企業同盟の川島高久さんはいつも講演で、「自分ごと」「会社ごと」「社会ごと」の3つの世界を持った方がお得な人生と言っています。そうしないと「定年してから居場所のないオヤジになっちゃうよー」と。 理想のチーム像は「シン・ゴジラ」の「巨災対」(巨大生物災害対策本部)といういぬいるかさん。一人ひとりが専門家で一癖も二癖もある。でもそんな人たちがいざというときは「評価も序列も気にせず、互いを認め合いながら、一つの目的のために一人ひとりが持てる能力のすべてを発揮する」チーム。まさに、これこそが働き方改革がうまくいって「ダイバーシティインクルージョン」が機能しているチームでしょう。 さまざまなご意見、本当に参考になりました。働き方改革の実態がわかると同時に、同じような悩みを持つ多くの皆様が体験をシェアしたり、ヒントをえたりしたと思います。 ひとつ思うのは「ひとつの価値感が支配的だったり、多数の声が強いチーム」のリスクが最近露呈しているということです。 多様性があっても、いろいろな人がいるだけではダメで、「ちょっと違うと思うんですが・・・」という小さな声を拾えないとリスクがある。最近の動画炎上の事例が良い例です。ある会社は「まさかこんな反応があるとは思ってもいませんでした」と謝罪していました。しかし、これだけの人が違和感や不快感を唱えているのですから、社内で「これはまずいんじゃないか」と思った人もいたはず。でもその声は発せられる雰囲気がなかったのかもしれないし、大きな声に消されてしまったのかもしれない。 すべての人が自分の意見を言える、労働時間の長い人も、短い人も。そんな職場だったら、せっかく作った動画が炎上しブランドリスクがおきるようなことは避けられたと思います。 働き方改革が実現したら、時短やワークライフバランスが実現するだけではない。実際の例で言えば「女性が活躍する」「社内の出生率があがる」「自己研鑽比率があがる」「生産性があがる」「多様性によるイノベーションやリスク回避が実現する」など、良いことがたくさんあるのです。ぜひ時々、進捗を調査してみなにシェアし、ときどきは富士山の上からの景色を思い出してください。 まだまだ道半ばですが、ある女性が「働き方改革は生き方を考えるきっかけ」と言っていました。会社も「経営を見直し」個人も「生き方を考える」。そんなことが今起きようとしているのだと思います。 私も一緒にさまざまなことを考えました。本当に濃密な時間をありがとうございました。★7月15日(土) 新刊発売! 「働き方改革」についての取材と経験のすべてをつぎ込みました。「働き方改革ってなに?」「トップが全く理解ないんだけど」とお悩みの方、ぜひお読みくださいませ。『御社の働き方改革、ここが間違ってます! 残業削減で伸びるすごい会社』(PHP新書)★白河桃子さんも登壇します!7/23開催 第22回国際女性ビジネス会議 円卓会議103 「働き方改革。今」★表参道カレッジ8/7(月)19:00-21:00「あなたの会社、働き方改革うまくいってますか」白河桃子さんから直接学べる贅沢な講座です。★白河議長の過去の円卓会議・シングルでも、まずは子どもが欲しい?
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