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会議番号:3684 開催期間 2022年05月27日- 06月03日
「防衛予算を増やすか」については、YES、NOが拮抗しています。さて前回、日本の防衛費には根拠がないというコメントをしましたが、それを象徴しているのが、実は日米同盟なのです。これまた日本人は非科学的で情緒的な議論を続けてきています。 前回の投げかけ「日米同盟」に対しては、「必要」という意見がほとんどでしたが、「敗戦時に結ばれた同盟は一旦白紙にし、ゼロから議論を重ねていく必要」(えこりんさん)、「強い米国に守ってもらうという戦後から冷戦期の終わりにかけての発想は変えなければならない」(blueberry53さん)という声も寄せられました。 ここで必要なのは、日本の平和と安全を実現していく選択肢には日米同盟を活用するか、それとも、どこの国とも組まないで武装中立を目指すか、の二つしかないことを認識することです。非武装中立はあり得ません。 日米同盟がもたらしているのは世界最高レベルの平和と安全だといって過言ではありません。それが5兆4000億円ほどの防衛費プラスアルファで実現しています。これほど費用対効果に優れた選択はありません。 一方、日本だけで現在の水準で平和と安全を実現しようとすると、1年間の防衛費は20兆円では足りません。これは防衛大学校の武田教授らが試算した学問的研究です。 要は、アメリカという国を好きか嫌いかではなく、日本の平和と安全にとっての選択肢としてとらえることが重要だということです。 外務省、防衛省の官僚を含め、日本人が陥っている錯覚に「アメリカに守ってもらっている」というものがあります。しかし、アメリカの同盟国で対等な国はありません。その中で日本は最も対等に近い同盟国なのです。blueberry53さんも、「強い米国に守ってもらう発想」について「変えなければ」という意見です。 確かに日本にはアメリカを防衛する義務はありません。それは敵国だった日本とドイツに自立できる構造の軍事力を持たせたら、敵になったら危険だというアメリカの戦略的な考えから生まれたものです。 その代わり日本は全国84カ所の米軍基地を日本の防衛に重ねて自衛隊で守り、アメリカは日本からアフリカ南端の喜望峰まで軍事力を展開することができています。これほどの能力を提供できる同盟国は日本以外にはありません。 実を言えば、この現実を明らかにしたのは私なのです。日本政府も学者も、ちょっと調べればわかることを直視せず、アメリカに守ってもらっていると空念仏を唱えてきました。そんなことになるのは税金の使途をチェックする機能が形式に流れているからです。 そこで、最終日に向けて、日本の防衛費のチェックについて問いかけたいと思います。あなたは、日本の防衛費のチェックについて、どのようなことを知っていますか? また、どんなことを知りたいか、どのようにチェックして欲しいと考えていますか? 「防衛予算、増やしたほうが良いと思いますか?」へのYES、NOと合わせて、防衛予算のチェックについての考えをお寄せください。*イー・ウーマン編集担当より 投稿のルール「I statement」(「〜べき」は使わないなど)を守り、「国民は」「普通は」などではなく、「私」を主語として、自分の考えを投稿してください。 掲載する投稿には、編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。★過去の関連テーマ・「核」の不安、高まりましたか?(高成田享議長)・対中関係、厳しくなっていると思いますか?(藤田正美議長)・北朝鮮の動向、注視していますか?(磐村和哉議長)
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