イー・ウーマン（ewoman）

ゆるさがほしい（ぺり・福岡県・40）

運動が苦手で体育の時間は憂鬱でした。特に球技でチーム対抗戦があるような場合だと、皆の足を引っ張ってしまうという意識があり嫌でした。体や心の健康のため運動が必要というのはわかるので、個人の興味のある範囲で好きな活動をするくらいのゆるさがあると楽しめるのではないかと思います。

運動嫌いにならないで欲しい（abbyi・神奈川県・44）

運動が苦手なことも個性の1つとして認めてもらえるようになってほしいと常々思っています。子どものころから運動オンチを馬鹿にされたり叱られたりしたおかげで、運動が大嫌いなまま大人になりました。40歳で山登りに目覚めて、運動嫌いが治りましたが、もっと早くに運動の楽しさに気づきたかったと後悔しています。

地道に練習すれば必ず上達（レッズ・埼玉県・41）

私は小学４年生まで運動が苦手で、持久走大会では毎年、最下位のグループでした。転機になったのは５年生の時。当時の担任の先生の方針で、体力をつけるためにクラス全員毎日校庭を走ることになったのですが、地道に継続した結果、５年生の持久走大会では学年で９位になりました。この時、やればできる！と自分に自信がつくとともに、運動が好きになりました。この経験から、運動が苦手な人には地道に練習すれば必ず上達することをお伝えしたいです。

親子そろって運動が苦手です（ほひこ・神奈川県・45）

私の子どもも、体育があるからと学校を休んでしまったことがあります。体育の授業で、なにか嫌な思いをしたのだと思います。私自身、運動が苦手ですから、励ますでも叱るでもなく、同情しかできませんでした。子どもの頃の運動が、大人になってからの健康を作り、老化に大きく影響しているのだろうと自らが実感していますが、自分が嫌なことをやれとは言いづらいです。でも、子どもが20代くらいになったら運動しなさいと話してみます。

「苦手に見える」ということ（mucun・神奈川県・57）

私は小学生の頃、スポーツはルールが曖昧で嫌いでした。なので参加しても消極的でした。成長するにつれ、色々許容できるようになりましたが、単に苦手だから克服させる、という考え方で子どもにアプローチしても苦手の理由はそれぞれなので、無理にやらせることはないと思います。そもそも周囲にどんくさいとか言われて苦しんでいるようなケースは、運動ができるようになるとかそういう問題ではなく、周囲の評価に振り回されない教育が必要なのではないでしょうか。

動かす前に身体の仕組みを知る（nekosaurus・愛知県・53）

子どもには、健康のためだから周囲と同じように身体を動かせ、ではなく、先ずは身体の仕組みを、そして健康のためにはどんな動きが必要なのか、どんな選択肢があるのか、教えることが大事だと思う。私は苦手意識を持つことなく運動ができたけれど、骨格筋や健康のための運動を知ったのは膝を故障してからだったので、身体の仕組みを知った上で運動することは大事だと思う。

運動は楽しいと言う体験があれば（hiroko810・茨城県・61）

私は、授業での嫌な思い、身体動かさないとダメと言う刷り込みが、苦手な子でも出来る事から遠ざけると思います。キャンプ、サイクリング、家の前でバドミントンなど楽しく身体が動かせる事があるはず。私自身8歳から11歳の間病気で運動が禁止。解禁されても肥満になった上何も出来ず、通知表の低い評価が運動に対する気力を奪いました。今でも、涙が滲んで来る様な体験です。周囲の大人が苦手なら克服ではなく、楽しく出来る事は何かと言う思いで子どもを支える事が大切だと思います。

苦手だと思わずに済む選択肢を（Achiko・神奈川県・49）

このコロナ禍、私は自分の情緒と健康がいかに日々の運動により保たれているかを実感している。考えるばかりでは行き詰まることも、運動で気分転換したら解決のヒントが見つかることも。今続けている運動には競争もストレスもない。子どもにも、その個性にあった体の動かし方があると思う。運動を苦手と思わずに済む間口の広いアプローチ(特定の競技に限らずストレッチ、体操でもいい)を大人が用意できたら、子どもの可能性を潰さず、人生での運動との付き合い方も前向きなものになると思う。

楽しいと思わせる（もろりん・福岡県・50）

健康のための運動という事であればNoです。人は基本的に動くことが好きかつ必要と思います。私は運動大好きで、あまり苦労せずに色々なことができるタイプでした。生まれつきの要素もあるのかもしれませんが、体を自由に動かせる環境や、良いタイミングでほめられたことで勝手に調子に乗っていた結果と思います。苦手な運動を好きにさせようと強要する必要はないですが、苦手と感じさせた原因があるはずで、それを減らしたり取り除くことで、得意でなくても動くのは楽しい！となると思います。

苦手じゃないほうがよい（Jerryb・東京都・55）

私も昔の言葉で言えば運動神経が鈍くて、体育は拷問のような時間でした。でも、小さいときに父親にグローブを使ったキャッチボールを仕込まれていたので、ソフトボールの時間だけはヒーローで、自分でもびっくりすることに。全部ダメは辛いので、何かあればよいのだと思います。それが運動でなくても構わないけれど、「運動は楽しい」と思えたら一生の宝ですよね。

多数の投稿をいただきありがとうございます。ご自分の体験を書いている方も多く見受けられますが、概してYES/NOを問わず子どもたちへの温かい視線を感じます。投稿の文章には、私がコメントしたい内容がほぼ出きっており、さすが「イー・ウーマンピア」の皆さんだと感心しました。
 
「個人の興味のある範囲で好きな活動をするくらいのゆるさがあると楽しめる」（ぺりさん）
「もっと早くに運動の楽しさに気づきたかった」（abbyiさん）
「楽しく出来る事は何かと言う思いで子どもを支える事が大切」（hiroko810さん）
「苦手の理由はそれぞれ、周囲の評価に振り回されない教育が必要」（mucunさん）
　
それぞれのコメントにありますが、楽しめること、ゆるさ≒マイペースで、評価に振り回されない＝他者と比べなくてもよい、などが基本ですね。学校の体育は、鍛える、競う、の側面が強調されすぎと言わざるを得ません。苦手な子どもにとって、比べられる、楽しめないことで、運動嫌いになったり、自信をなくしたりしがちです。体育の先生の意識改革だけでなく、苦手な子に対しての、フレキシブルなカリキュラムなどあって然るべきではないでしょうか。
 
さて本日は、運動を、「目的をもって体を動かすこと」と広くとらえてください。たとえば、料理をすること、楽器を演奏すること、ものを組み立てる、部屋を片付けること、などです。これらもそれぞれ得意、苦手な人がいらっしゃるでしょう。
 
複数の筋肉を使って目的を遂行すべく体を動かすことを「協調運動（motor coordination）」と言います。人間のほぼすべての意思伝達手段も協調運動ということになります。ジェスチャーや、字を書く、姿勢を保つ、会話をするなど、日常生活の基本になることも協調運動です。子どもの場合、はっきりとした意思を持っているのに、字がうまく書けないなど、協調運動が苦手（不器用）で、理解されずに悩むこともあります。これは、「発達性協調運動障害」という、発達障害の1タイプですが、ご存じでしょうか？
 
そこで本日は「不器用」についてご意見をいただきたいと思います。まず、「運動は苦手でもよいと思いますか？」にYES/NOでお答えください。次に、ご自身で運動が不器用と思う方は今までどのような苦労があったのか？まわりに運動が不器用な人がいると感じている方はどのように受け取られたか？運動が不器用な人にはどのように接したらよいか？など、　皆さまのご意見をお待ちしています。


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★古荘議長の過去の円卓会議より
・コロナ禍。心の病を持った仲間への対応、うまくできますか？
・あなたは「自己肯定感」高いですか？
・自分は発達障害かも、と思ったことありますか？

• 2022.06.20
• 古荘純一 青山学院大学教授、小児精神科医