働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3687 開催期間 2022年06月17日- 06月24日
多くの参考になるご意見をいただきありがとうございます。 本の虫さんの「温かく見守ってほしい」「子どもが運動好きになるようにしてほしい」というのは、運動が苦手な子どもが周囲の人に向けての、リアルな声でしょう。 書籍の帯にも書きましたが、不器用さのある子どもも、本当は自分も楽しく運動やスポーツをしたいのです。おがわさん、まうやんさんからも同様のご意見をいただきました。 苦手意識を持つのは、比べられる、からかわれる、叱責される、無理な目標設定が課せられる、など受動的な体験による影響が大きいと言えます。 ひるねさんの「運動は苦手だが料理や楽器の演奏ができる」というご意見について、学校の教科として教えられる前に、家庭で楽しみながら集中的かつ自分のペースで習得されたことで、現在も苦手意識がなく続けられているのかと推察しています。 発達性協調運動障害(Developmental Motor Coordination Disorder ;DCD)が発達障害の1タイプとすれば、特性そのものについて配慮が必要です。以前の円卓会議、「学習障害(LD)と勉強嫌い、違いが分かりますか?」もご参照ください。(注;英語診断名、略語、訳語は多少の違いがあります。) つまり、二次的に苦手意識を持たないように配慮する子どもたちに加えて、5%程度ともいわれるDCDの子どもたちには、特別な支援方法が必要です。大多数の人が何気なく行っている日常生活の行動は、協調運動の連続です。たとえば紐を結ぶことは約40個のプロセスがあるとされています。どこで躓くのか人によってまちまちです。この工程の最後で躓く人には、最初から繰り返すのは無駄なことで、最後の工程を集中的に取り組めばよいことになります。姿勢を保ちにくい、肩、腕、指先の筋肉の運動の連携が悪い子どもには、黒板の字を写す、自転車に乗る、ボールを投げるなど、など日常の運動に、個別に支援を要するのです。 DCDの診断基準には、「不器用さが、日常生活動作を著明に、持続的に妨げており、学業または学校での生産性、就労前および就労後の活動、余暇、および遊びに影響を与えている」という内容の項目があります。このことは、運動が苦手なことは、大人になっても、就労、余暇、遊びに影響を及ぼす、ということになります。 そこで本日みなさまには、運動が苦手なことで、大人になってどのような影響があるか、また影響が出ないようにする工夫や配慮が必要なのか、についてご意見をいただきたいと思います。ナカサワさんから「子どものときは苦手で避けていたが、今はランニングを日課としている」という投稿をいただいています。皆さまの体験や考えをお寄せください、お待ちしています。★古荘議長の新著です↓『DCD・不器用な子も楽しめるスポーツがある社会のために: 運動に悩む子・先生・コーチへのメッセージ』
★古荘議長の過去の円卓会議より・コロナ禍。心の病を持った仲間への対応、うまくできますか?・あなたは「自己肯定感」高いですか?・自分は発達障害かも、と思ったことありますか?
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