働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3687 開催期間 2022年06月17日- 06月24日
体育が苦手だったまうやんさんの「40歳から登山を開始」という投稿。いいですね。無理のない計画をたてれば、1人で楽しむこともできます。真打ちさんの「親が同伴する」ことで、子どもの特性に早く気付くことができるでしょう。その際、黒船さんのおっしゃるように「特性にあうよう気長に見守る」ことが原則ですね。 Shoshoさんの「楽しいと思えること」、blueberry53さんの「正直さを受容する社会に」、Zonnetjさんの「押し付けない環境」、いずれも親や教師、コーチにわかっていただきたいポイントです。 「発達障害は治るのか?」という質問を受けることがあります。私は「発達障害は治すものではない。併存症を防ぎ社会で共存して生活することを目標とする。」といったお答えをしますが、なかなかわかりにくいようです。多数派が自分たちに合わせることを押し付けず、逆に歩み寄れるような配慮を考えるという趣旨です。 一方「子どもの時に診断された人が成人では診断されない」という診断基準で見ていくと、幅はありますが半数以上は診断されなくなります。ところがDCD(発達性強調運動障害)は50~75%は成人期以降も診断可能(症状が持続する)と報告されています。 このことからは、運動の苦手さは大人になっても続くことを前提に、自分に合った運動のある生活を考えていくということになります。Pagiさんは、苦手意識に悩まされたようですね。私も、大学で最後の体育の授業が終わった時には、「これで一生体育の授業を受けなくて済む」とほっとした記憶があります。開き直って、リセットして自分に合ったライフスタイルを探すことだと思います。 運動が苦手な方でも、ヨガ、ピラティス、散歩などは、自分のペースで取り組みやすいと思いますが、「健康のための運動」というと敷居が高くなります。もう一ランク下げて、「余暇活動、遊び」からスタートしてはいかがでしょうか。料理や楽器の演奏、絵画であっても、よい材料を買うために歩く、腹筋を鍛える、スケッチに行くなど、運動の要素を取り入れることはできます。興味が続くように他者との対面交流もよいですね。 なお、綾○○○さんから 、「発達性協調運動障害なのかどうかも分からず、相談先がないと感じます。」との投稿をいただきました。DCDは発達障害でも見落とされがちなタイプです。継続でかかわっている施設がなければ、DCDと他の発達障害を併発しているようだということで、地域の発達障害支援センターかリハビリスタッフのいる医療機関でまず相談してみてください。 皆さんからいただいた貴重なご意見が、運動が苦手な人の負担感を軽減し、運動が得意で自身の活動を押し付けがちな人の意識を変えることができのではないかと考えています。1週間お付き合いいただきありがとうございました。★古荘議長の新著です↓『DCD・不器用な子も楽しめるスポーツがある社会のために: 運動に悩む子・先生・コーチへのメッセージ』
★古荘議長の過去の円卓会議より・コロナ禍。心の病を持った仲間への対応、うまくできますか?・あなたは「自己肯定感」高いですか?・自分は発達障害かも、と思ったことありますか?
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