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会議番号:3688 開催期間 2022年06月24日- 07月01日
みなさま、3日目もたくさんのご意見、ありがとうございました。 マスクの必要性について、意見をいただきましたが、unagiさんやいぬいるかさん、JIMAさんなどの意見のように、屋外で、十分周りとの距離がある場合であればマスクなしでも可能、ということが多いようです。 これは、米国CDCや、日本での方針と同じようですね。 また、blueberryさんのように、高齢者の介護を行うため、自らの感染を最小限にするため、マスクを外すことはなかなか難しいのでは、といったご意見もありました。介護職の方や医療従事者は、なかなか外すことは難しいとは難しいかと思います。これは、季節性インフルエンザの時を思い返していただくとご納得いただけるかと思います。 ただ、一方で、マスクの着用により呼吸困難や熱中症などの疾患発症リスクが高いのであれば、積極的に外す議論も必要です。 新型コロナウイルスの感染様式であるエアロゾル感染、飛沫感染、接触感染ともに、口から飛沫が出てこなければ、感染源にはなりません。(一部の体液は別として) そのため、タクシーやバス、電車などのヒトが密集する場所であっても、しゃべらず、咳やくしゃみもしなければ、マスクなしでも感染のリスクは低いです。 真打ちさんやDiamondBarさんは、自主性と協調性をコメントされていました。これは、なるほどです。確かに、日本は協調性を大切にするので、自己判断に任せるというより、国が先導して方向性を決めますね。米国は、個人の自主性を尊重するので、米国CDCは、各州、各個人が判断しやすい情報を正確に発出し、それをどう判断し履行するかどうかは、各州の法律、もしくは個人の判断にまかせていますね。 新型コロナが流行した当初、トランプ前大統領が「米国の国力はワクチンをすぐ完成させる」と発言しましたが、その直後、アレルギー感染症研究所のファウチ所長は「開発には1年以上かかる」と発言しました。トランプさんが、「外出制限はすぐ解除できる」と話すと、ファウチ所長は「措置を緩和したら、試算では米国民の死者は数十万人になる」と発言しました。一連の発言で、米国民は、政治家の発言より、科学者の発言を信じるようになったと報道されました。米国も、政治家は、科学以外の経済や諸外国との関係にも目を向けなければなりませんが、科学者は、データから導き出された現状を説明し、最終的にどのように判断するかは、米国民でした。このような国民性があるから、米国CDCは、科学に忠実で、政治と一定の距離を保つことができるのでしょうかね? ※アレルギー感染症研究所は、HHSが管轄するCDCと横並びの機関です。 Blueberryさんは、マスクを外すターニングポイントについてコメントされていますが、私も納得です。おそらく、政府は、治療薬、診断方法(迅速診断キットなど)、予防(ワクチンなど)のアイテムが、すべてmade in Japanになることが、新型コロナ対策の次のステージになると考えているかと思います。 この議論は、感染症法上の取り扱いを現在の2類相当(非常に危険な病原体)から5類(季節性インフルエンザと同じような病原体)に変更する議論でもあると思います。5類になると、季節性インフルエンザと同じような対応が可能になり、医療や行政がひっ迫しなくなりますが、同時に、季節性インフルエンザと同じように、予防、検査、治療を滞りなく行う必要があります。 さて、本日は、米国CDCと日本版CDCの各論(実務)部分での違い、をお伝えしたいと思います。 まずは、日本版CDCに軍配が上がるところです。予算や地域の保健所との関係です。米国のHealth care(例えばオバマケアーなど)は政府が方針を決定しますが、各州のstate labo(日本の保健所)の予算は、すべて各州任せです。そのため、state laboの予算が潤沢にあるニューヨーク州やカリフォルニア州などでは、患者検体採取によるサーベイランス調査に膨大な費用がかけられ、患者の動向調査や年間数千以上の臨床検体が米国CDCに送られ、CDCとの結びつきは非常に強固なものです。 一方のテキサス州は、臨床検体は年間数件体のみ(最低は5検体)しか送られず、テキサス州のstate laboとの会議や情報交換は、一度もありません。テキサス州は、広大な土地だから検体採取と搬送が大変なんじゃないか? パンデミックの患者一人目がテキサス州で出たとしても、人口密度が低いから、パンデミックにならずに終わるのでは?なんて冗談も言っていました。 日本版CDCは、感染研の基礎研究の一部の機能が組み込まれるので、おそらく予算は国から配分され、各都道府県の保健所と日本版CDCの関係も維持されると思います。日本版CDCは、地域のサーベイランス情報を満遍なく、かつ確実に把握できます。 次に、人事異動の比較ですが、米国CDCは、人事異動がほとんどありません。研究スタッフ、事務方スタッフもです。希望を出せば、異動可能ですが。そのため、同じ部署に数十年います。例えば、私の一番上の事務方の上司は、女性のPh.D.の方でしたが、30年以上、同じDivisionにいました。直属の上司も、15年以上、同じ部署です。 一方、厚労省の事務方スタッフは、どんなに長くても3年から4年で異動です。Health careを広く網羅できるようになり、多角的な視点を持てますが・・・。 日本版CDCの人事配置の詳細は、わかりませんが、個人的には、米国CDCの方が効率的な仕事ができるのでは?と思います。 このような現状を知った上で、みなさんが疑問に思うこと、知りたいことはなんでしょうか? 最終日に向けて米国CDCや日本版CDCについての質問があれば、お送りください。 また、テーマから少し離れますが、とても大切なこととして、日々の体調についてもお伺いしたいです。 新型コロナが流行しはじめた2020年以降、当院小児科外来でも一時受診者は減少しましたが、今年初めから、受診者は急激に増加しています。その中でも、精神的な要因を背景にもった非特異的な症状に悩まされている小学校高学年から中学生の紹介患者が、非常に目立ちます。朝起きられない、頭痛がひどい、食欲がない、やる気が起きない、腹痛が持続する、など、症状は多彩で、精査しても異常は見つかりません。 外来での面接を継続していくと、本人たちから、いろいろな問題点が明らかになってきます。学校や塾での友人とのトラブル、友人との接し方がわからない、学校がつまらない、学校に行く意味がわからない、勉強についていけない、など、原因はさまざまですが、いずれも、新型コロナの流行で、学校の休校、そして、友人や家族との日常生活が急激に変わったことが大きな要因かと思います。 新型コロナが流行してから、ご自身の体調や家族内の皆さんに体調の変化があった方は、どのような変化でしたか? そのために医療機関を受診された方は、どのような治療を受けられましたか? 「日本版CDC創設。期待しますか?」にYES、NOでお答えの上、CDCについての質問、そして、日々の体調の変化や治療状況についての皆様のご意見、お待ちしております。★田村議長の過去の円卓会議より・オミクロン株拡大。緊張が続いていますか?・ブレイクスルー感染、心配ですか?・新型コロナワクチン、不安なことありますか?
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