だからこそ、黒船さんのコメントだと思います。専門的な個別意見をもとに、最終的な決定については、透明性をもって政治が行う、ということですね。
米国CDCにはACIP(Advisory Committee on Immunization Practices )というワクチン施策を議論する組織があります。委員は、CDCメンバーの他、現場の医師(小児科医、家庭医)、各関連機関の関係者などとても多様ですが、委員のCOI(Conflict Of Interest,利益相反)が開示されるので、著名な研究者や医師であっても寄付金などで委員にはなれない場合があります。会議はすべてweb公開されます。そして、最終的に決を取るときには、自分の名前を言って、賛成するか、しないか、を明らかにします。この決定をもとに、CDCは、ワクチン施策の素案をつくり、HHS(保健福祉省)は法整備へ、各州の政策へと進んでいきます。このACIPによるプロセスは、以前から日本への導入を検討されていましたが、なぜか、なかなか実現しておりません。残念です。