働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3691 開催期間 2022年08月19日- 08月26日
私が議長を務めた円卓会議も、まとめの回を迎えました。1週間お付き合いいただき、どうもありがとうござました。 今回のテーマである「あなたは、いい声ですか?」への投票は、YESが約30%と多くありませんが、テーマに対する投稿は毎回ご自身の経験を踏まえた具体例をあげていただき、大変有意義な議論を展開することができました。声に関するテーマの円卓会議で感じるのは、皆さんの意識が高く、実践派が増えていることです。また投稿のコメントに専門的な知識が紹介されていることにも驚かされました。開催中、皆さんの投稿を拝見するのが楽しみであったと同時に大いに気付きや励みになりました。 最後の投稿からもいい声や伝え方などの実践例を取り上げて、いい声の要素やきちんと意志内容を伝える要点をまとめていきたいと思います。 1 早口にならず、ゆっくり話す(n.danさん) 聞き手の求める内容を把握し、認知負荷を軽減する。抵抗のない声を届ける(mionさん)。ゆっくり話すことは、聞き手がきちんと聴き取り、脳で理解するために、大切です。ゆっくり話すと自分でも声をしっかり捉え、内容を確認できますし、聞きやすい声を記憶し次にもその声を発することができます。いい声とは、耳を傾けたくなる、意味が理解できる声といえます。 2 低めで落ち着いた声質は、相手が集中して傾聴し内容を理解しやすい。(うさぎとねこさん) 高い声よりも穏やかで低めの声の方が、心地よく聞きやすい声という印象を持たれます。確かにそうですが、単に音程が低いだけでは十分とはいえません。女性に多いのですが、単に低い声にすると息が上げ切れず響きが低い、沈んだ声になってしまい、暗く聞きにくく、聞き手に声が届きません。原稿やマイクが下の位置にある場合、視線を下げたままにせず、少し上を向くようにして、上顎骨、頬骨の裏あたりに息が当たる感覚で声を出してみてください。落ち着きがあり、明るめの響きが加わり、聞きやすい声になります。 3 何を伝えたいのか分かりやすく構成する(DiamondBarさん) 事前に必要な内容をまとめ、どう伝えるかしっかり準備し、伝え方の手順を確認し、本番と同じ声でシミュレーションしてみる(blueberry53さん) 心の準備ができれば、不安なくプレゼンなど人前でのスピーチに集中し、呼吸が安定すると声も安定し、力みのない、聞きにくさの少ない声を発することができます。 4 いい声とは、響きがあり適度なボリュームがある声。ゆっくりの速度で、届けたい人の目を見て伝える(いぬいるかさん) ご指摘の通りです、見事な説明です。口角を上げると明るい響きが声に加わり、抵抗なく受けやすい声を出せます。左右対称中心軸が整っていることもいい声には重要な要素です。中心がぶれると声がひずみやすいこと、相手の中心を外さないように声を届けてください。アイコンタクトも忘れずに。 今回の円卓会議では、いい声ですかという問いかけに始まり、声そして活舌、伝え方にも少し広げて意見交換してきました。 「いい声とは」、聞き手に心地よく耳に届き、内容が正確に伝わる声、利他的な声だと考えます。聞きやすい声は自分でも出しやすい声です。いい声のためには。楽器である身体の健康、声のエネルギーである息のコントロールや保持も関係しています。 長期のマスク着用、会話を控える生活で声を出すための筋肉もやや運動不足。適度に動かして衰えた筋肉をよみがえらせ、遠慮なくいい声で話す生活が復活することを願っています。1週間、円卓会議へのご参加ありがとうございました。また意見交換できる機会を楽しみにしております。★菅家議長の過去の円卓会議より・あなたの顔、引き締まってますか?・顔の筋トレ、していますか?・「あの人、声がいいな」と思うこと、ありますか?
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