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会議番号:3698 開催期間 2022年10月14日- 10月21日
本日、最終日となりました。 「海外の人にどのように日本酒を説明しますか?」という問いに、 実際に、先週、出張先のベトナムで、現地の方に日本料理店で日本酒を説明されたというDiamondBarさんからは、美味しい飲み方の普及活動が必要とコメントいただきました。現地での人材育成ですね。例えば、ワインについて考えてみても、日本でも人気の高いフランスワインもフランス人が日本で普及活動しているというより、日本人のソムリエさんなどが啓蒙活動していますよね? 実は、日本酒も現地の飲料の教育機関にSAKE講座が出来て人材育成しています。 こちらのWSET(Wine and Sprits Education Trust)はロンドンに本校のある世界最大のワインとスピリッツの教育機関ですが、2013年にSAKE講座が出来て、彼らが展開する70ケ国以上の中で、26ケ国と3地域でSAKE講座が始まり、資格取得者は15,000人を超えました。 こうして、海外できちんと日本酒を学んだ人たちが増えていく環境の中、私達日本人はどんな風に自国のお酒を海外の人に説明していくのが望ましいのか? という問いでもありました。 真打ちさんは、今年のIWCチャンピオンサケが地元の日本酒であったことで、海外のご親戚に伝えていただいたり、自分事としてアクションしていただきました。 ご親戚からは「米処が強いと思っていたので栃木県の授賞には驚いた。」とお返事いただいたとお知らせくださいました。多分、多くの日本人が、「栃木県が銘醸地?」と思われたかもしれません。「日本酒は外交的な役割も!」と書いてくださいましたが、まさに、海外に地元の日本酒が評価される事で、栃木県のイメージが海外では、「首都圏に近い銘醸地」で広まり、地元への経済効果に繋がるかもしれませんね。 あさーかすさんは、普段通われているイタリアンレストランでカルパッチョやチーズに日本酒と楽しまれていると書いてくださいました。日本酒は、ワインに比べてもより多くの食材に合います。実は2011年から自主講座として始まった外務省の赴任前研修日本酒講座を当初からお手伝いしていまして、利き酒の時には、和食以外のおつまみを用意しています。 日本酒に和食が合うのは当然なのですが、外交官として赴任される行き先が必ずしも和食レストランがある地域でない場合もありますので、そこでも日本酒普及活動をしていただくべく、世界の多くの地域で食べられている、チーズ、生ハム、チョコレートなどを用意しています。長年、私達は「チーズには赤ワイン」と啓蒙されてきましたが、実は、チーズはしっかりした生酛や山廃タイプの日本酒によく合います。 unagiさんからは、「ドン ペリニヨン」の元醸造最高責任者のリシャール・ジェフロア氏が富山県に酒蔵をつくった事を糸口に、日本酒の説明をする。というアイデアをいただきました。 確かに、高級シャンパン業界の最前線で活躍されていた方が日本酒業界に参入されたわけですから、普段、ワインを飲んでいる方々には、興味津々ですよね! おがわさんは、地元のお酒がIWCチャンピオンサケに選ばれたら「周りの人に勧める」、また、今年のチャンピオンの蔵がある栃木出身のTosukuさんからは、IWCチャンピオンサケを「すぐ買います」というコメントをいただきました。ですが、IWCチャンピオンサケは、7月の発表直後に売り切れてしまう事も多いので、現在、入手困難になっています。 世界に評価された日本酒とニュース報道されても、どこで入手して良いかわからない方がほとんどです。蔵元さんにお願いしてお歳暮用に確保したものがこちらですので、ご紹介させてください。 最後に、チャンピオンサケの「澤姫」醸造元、井上清吉商店の井上裕史社長から、今回の円卓会議にご参加いただいた皆様へメッセージをいただきましたのでご紹介します。議論に参加してくださった皆様、一週間、ありがとうございました。 「年々成長するIWC。本年のSAKE部門は国内外の蔵元から史上最多1732銘柄の出品があり、日本酒コンペティションとしても名実ともに世界最大規模・最高権威の大会となりました。世界に対して日本酒のクオリティと多様性を発信できるこの大会は、日本文化に対する国際的な関心の高まりとともに、今後さらに注目を増していくことでしょう。 そのような権威ある大会で、原料米に我々の地元・栃木県産米を100%使用し、栃木酵母、鬼怒川伏流水を用いて醸した製品が、最高賞「チャンピオン・サケ」を受賞できたことを心から誇りに思います。酒米生産者の皆様、地域の皆様、同業者の皆様、そして愛飲家の皆様とともに感動を共有できたことは、我々にとって最高の喜びでした。 IWCには夢があります。その夢を皆で追いかけることで、また新しい日本酒の未来、地域の未来を切り開くことができると私は信じます。ワインの世界では新たなスターワインが誕生すると、そのワインを生んだ地域も注目を浴び、様々な経済効果をもたらします。我々もIWCチャンピオン受賞蔵として恥じぬよう、これからも地域とともに精一杯進んでまいります。今後、栃木の地酒は更に美味しくなりますよ。堂々と世界に誇れる日本酒の名産地になれるように頑張りますので、期待していてください! 最後に、日本酒はその名前の通り日本全国に蔵元があり、それぞれが地域に根差した個性あふれる美酒を醸しています。ぜひ皆様も、故郷やゆかりのある地域の酒蔵を応援してくださいね。」★平出議長の円卓会議より・外出自粛で家飲み。日本酒もあり?・日本酒は、外交のツールに出来ると思いますか?・日本酒、飲んでいますか?
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