働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3709 開催期間 2023年02月24日- 03月03日
皆さん、こんにちは。ICT分野の調査・コンサルティング会社、MM総研所長の関口です。1週間お付き合いいただき、ありがとうございました。人工知能(AI)の「ChatGPT」をお使いだという方は最終的に28%に落ち着いたようです。まだお使いでない方も多いようですが、皆さん、ご関心はとても高いようですね。 前回、ChatGPT時代の人的教育についてお聞きしましたが、貴重なご意見をたくさんいただきました。Jerrybさんは「従来のように正解を教え込むのでなく、その先を考える力を育てることが必要だ」と指摘されていますが、まったくその通りだと思います。知識偏重・記憶重視型の教育はAI時代には意味をなしません。 埼玉県にお住まいのレッズさんはChatGPTはお使いでないそうですが、「結局は自分の頭で考え、考え抜くことが大切」だと強調されています。海外ではChatGPTを禁じる学校が出てきているそうですが、unagiさんが「禁止するよりも適切な使い方を学ぶほうがよい」と述べられているように、技術の進化に抗うのではなく、それを上手に使う方に仕向けていくことが重要だと私も思いました。 実はChatGPTを開発した「OpenAI」を共同で設立したテスラのイーロン・マスクCEOは「AIは人類にとって大きな脅威になりうる」と警鐘を鳴らしており、テスラの自動運転技術にもAIを活用しようとしていることから、「本業とのコンフリクトを避けるため」として2018年にボードメンバーの座を降りています。 一方、ブラウザーソフトや検索サービスでグーグルに水をあけられているマイクロソフトはOpenAIに多額の出資をし、ChatGPTを自社の検索技術「Bing」に活用することで巻き返しを図ろうとしています。対するグーグルはChatGPTの技術をベースにした「Bard」というAIでマイクロソフトに対抗しようとしています。 いずれにしても、これまでのクラウドやスマートフォンを舞台にしたプラットフォーム対決から今後はAIを核とした新たな競争関係にフェーズが移りつつあるといえます。その中で誰が次の技術のリーダー役となるのか。そこに日本のIT企業はどう参戦していくのかが注目されます。ユーザーである我々はそうした新しい技術をきちんと見極め、いかに上手に活用していくかが重要だといえるでしょう。 今週も1週間本当にありがとうございました。私自身も皆さんのご投稿から多くのことを学びました。改めて感謝申し上げます。またイー・ウーマンの円卓会議でお会いできることを楽しみにしています。★関口議長の過去の円卓会議より・フェイスブックが「メタ」に社名変えたの知ってますか?・デジタル庁に期待していますか?・SNSの個人情報管理、心配ですか?
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