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会議番号:3051 開催期間 2010年09月27日- 10月06日
みなさんの職場での禁煙への取り組みについて、投稿をいただきありがとうございました。 10月からの禁煙宣言をしていたみんつさんの会社の方も禁煙から減煙へトーンダウンしただけ、というように、やはり他国でのたばこ値上げ時にもみられたように、少額のたばこ値上げでは強い禁煙効果は上げられない印象を受けます。 たばこの値上げよりもtibikiさんや、たてたてよこよこさんの会社のように社内全面禁煙、といった職場での喫煙環境の変化の方が禁煙の動機となるのかもしれません。たばこを吸えない環境づくりの大切さを感じます。みなさんの職場や家庭で禁煙を始めた方がいらしたら、是非みんなで支援してあげましょう。 また、Flower20100410さんのお父様は40歳という年齢を機に禁煙成功できたようですが、強い意志だけで禁煙に成功することはとても難しいとされています。喫煙は単なる嗜好の問題ではなく、「喫煙病=ニコチン依存症+喫煙関連疾患」という病気としても捉えることができます。ですから、一人でがんばろうとせず、医師などのアドバイスも受けながらご自分にあった有効な禁煙方法を見つけていただきたいと思います。 禁煙の方法として、禁煙外来で医師や看護師のアドバイスやカウンセリングを受けながら、禁煙補助薬を使って禁煙するという方法が高い効果を挙げています。ある一定の条件を満たせば、2006年4月から医療機関で保険による治療が受けられるようになっています。 しかし、この禁煙補助薬、妊娠や授乳をしている女性には使用することができません。Dokinchnさんが指摘しているように「女性の喫煙者数が増加」、特に若い女性での喫煙者が増加傾向にあります。これから妊娠を希望している女性は、ぜひ妊娠してからの禁煙ではなく、今から禁煙を始めることをお勧めします。そのことで、禁煙方法の選択肢も広がります。 女性は男性に比べて禁煙しづらく、また禁煙を試みても喫煙再開が早いという多くの報告があります。卵巣から分泌されるホルモンがニコチンレセプターに何らかの関与をしていることが知られており、喫煙と月経の関係では、黄体期(排卵から月経までの間)や月経中に喫煙率が高まる、ニコチン離脱症状は黄体期後半に強いなどの報告もあります。そうした男性とは異なる機能的違いがより禁煙を困難にしているとも思われます。 このような背景も理解して、自分の意志だけで頑張ろうとせず、自分にあった適切な禁煙方法の選択が必要です。 現時点、わが国の喫煙人口は約2600万人、喫煙率は男性39.5%、女性12.9%(OECD Health Data 2009)と言われています。たばこが原因で病死する人は、交通事故で亡くなる人の約20倍にのぼります。喫煙には、必ず受動喫煙の問題が伴います。たばこを吸う人もすわない人も、たばこの健康被害について正しい知識を持ち、対応を考えていく必要があります。
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