イー・ウーマン（ewoman）

当たり前にできるという強み（遠峰あかね・神奈川県・46）

5年ほど前から、時折、転職市場に経歴を出して、市場の動向と自分の商品価値と方向性を確認していますが、業務支援部門が長く専門・得意分野が見えにくい私の経歴に対する評価は二極化しているのが現実です。高下駄・専用機仕様のスキルがもてはやされるこの業界で、あえて身の丈・汎用機仕様のスキルで勝負するということにこだわりたい私の場合は、当たり前のことを当たり前のようにできるという自分の強みに磨きをかけ、実力を資格できちんと担保していくことが必要なのかなと思っています。

転職は主流（雪の小町・海外・その他・41）

米国に居ますが、周りにいる優秀な人ほど転職してどんどんキャリアアップして行きます。3〜5年ほど同じ部署にいると仕事の内容がほぼ把握できるので、次のステップを考えるようになります。また、その間にセミナーやワークショップにどんどん参加して知識と人脈を広げ、チャンスに備えておきます。最終的に自分がどこに行きたいという目標を持って、それに近づいて行くように転職を重ねたいと思います。

自分のこだわり（うたふみ・東京都・46）

教育企画は自分に合った仕事だとも思い、経験から手ごたえも感じながら、子育てしながらも続けてきました。しかし、最近になり会社が劇的に変化し、方向性がわからなく、仕事に対する自信までもが揺らいでいます。自分のプロ意識、知識の弱さからきているのかとも思います。生涯現役でもいたいのですが、しっかりと考える時間も持てず、期待される変化に対応する業務に追われています。まとまった学びの時間がほしくて、仕事の切り替え、大学院入学後転職をしたいと思う毎日です。

常に考えています（miyabi00000・岐阜県・34）

今は某行政の嘱託職員という立場。国家予算の都合でポストが生まれたり消えたりします。そんな中、子ども一人抱えてどう暮らしていくか、常に考えています。転職も然り、その前に、スキルアップ。やること、やっていきたいことはたくさんあります！

天職はと考えると不安。（フミ子・熊本県・36）

フリーなので、年収入はバラバラ。調子がいいと、これが天職だと自信を持ち、仕事に没頭。しかし、仕事が減ると不安で夜、眠れません。本当にこのまま続けていいのか？　私は必要とされていない？　代えはいくらでもいる？　苦しくて抜けだしたく、次の一手に踏み出せるかと言うとその勇気も無く。今の仕事に「しがみつ」いている状態です。それでも、スキルアップのために今、個人レッスンを受けています。自分で一度は決めた道。とりあえずは継続しかないようです。

家庭との両立（dosanko・32）

社会人10年目で、自分の仕事内容は好きなので「転職」という形は考えてはおりませんが、遅いシフトが中心の業務形態で、結婚・出産後も続けられるか若干不安もある今日この頃です。今のキャリアの延長上で、TOEICのスコアアップを意識しておりますが、はたしてそれが転職に即有利に結びついたり、子育てとの両立がしやすい環境での仕事を得られるのにプラスに働くかは未知数なので、今の会社で良い環境を作っていく方向に注力していこうかなと思っております。

自分の仕事がとても好きです。（blue sango・福岡県・41）

20年近く同じ職種で働いており、ベストを尽くして仕事に取り組んでいるのだろうかと思った時期もありました。ただ、仕事が好きで、かつ顧客ニーズや環境の変化にともない企画提案の内容が変わっていくので、充実感をもって毎日生活しています。出産を2回経験し、働き方も含め悩んだこともありましたが、転職は考えたことがありません。ただ、他でも通用するスキルとして蓄積されているかは悩ましいところです。営業マンとしての力量が他でも通用するものなのか、棚卸ししてみたいと思います。

チリでおきた炭坑落盤事故で地下に閉じ込められた作業員がついに救出されましたね。成功の背後には、現状を認識し、本質をみきわめ、優先順位をつけて秩序を回復できる能力をもったリーダーがいたことが大きいといわれています。そういうリーダーなしには、現場が大混乱に陥ってしまった統制がとれなくなってしまっていたことでしょう。わたしたちの実生活でも教訓として応用できそうですね。覚えておきたい久々のいいニュースでした。
 
今回もたくさんの投稿ありがとうございました。転職は考えているものの、果たして自分の強みは何なのか。みなさんが迷っていらっしゃる様子がよくわかりました。
 
あまりにも変化が激しく、それについていくだけで精一杯。方向性が見えにくい時代になりましたね。やりがいはあるけれど、報酬がそれに見合っていない。安定はしているけれど、成長の機会に乏しい。そういう問題を自分の努力でどうクリアしていくのか。問題解決の能力が問われているのだと思います。
 
このテーマを選んだのは、自分のキャリアに方向性がみえなくても、自分のキャリアについて常に意識して生きていかなければいけない時代がきていると思ったからです。ときにはいままでの自分を振り返ったり、また、自分自身の強みについても意識することが必要です。迷ったり、自分で行動を起こしたりしているうちに、何かがみえてくるのです。
 
ところで、みなさんが一番知りたいのは、実際に転職を成功させる鍵やこつではないでしょうか？　どうしたら満足のいく転職が出来るのでしょうか。そのためには日頃から人脈を作っておくことが必要なのかもしれません。また、情報収集も重要ですね。さらには、仕事の実力をつけておくことも。
 
アメリカのように転職市場が長い時間をかけて整備されていない日本で、転職を成功させる鍵は何なのでしょうか。みなさんの投稿をお待ちしています。

• 2010.10.14
• 大沢真知子 日本女子大学 人間社会学部 現代社会学科教授　同大学現代女性キャリア研究所所長