働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3744 開催期間 2024年04月05日- 04月12日
たくさんの投票と投稿をありがとうございます。 「イギリスのように、政府から一定の距離を置いた組織であるからこそ、DBSチェック完了のタイミングが的確で、保護者も実際に関わる子どもにも、不安を最小限にする効果が期待できる」(真打ちさん)という投稿がありました。私も、日本版DSBは、独立機関となることを目指して欲しいと思います。 さらに「公的な機関以外の学童や塾、習い事などについてもして欲しい」(n.danさん)の言葉のように、子どもを預ける親としても、子どもと接する仕事にはなるべく広く日本版DBSを運用し、子どもを守って欲しいというのが、親の本音でしょう。先送りせず、まずは日本版DBSをスタートし、内容を精査しながら、子どもを守るという前提から対象範囲を広げていくことも必要でしょう。 「日本版DBSは、再犯防止策としては基本的なところはできると思いますが、初めて罪を犯すことを防止することがもっと大切」(blueberry53さん)という投稿がありました。これはあくまでも再発防止策ですから、子どもを守るために学校や施設の対策も強化していくことが欠かせません。 前回、イギリスでは学校に「こども安全保護資格」を取得した安全保護主任が必置とされている例を紹介しましたが、学校や施設に子どもの安全を守る役割の専門職を置くことも考えていって欲しいと思います。 学校や子どもの施設で働く場合に、性的搾取に関することはもちろん、子どもの権利に関する研修を受けさせるなども必要でしょう。 さらに子ども自身の学びも大切です。 「幼少の頃からの性犯罪に関する教育が必要」(レッズさん)という投稿もありましたが、最近では、自分の身体について学び、性的被害から守るための、わかりやすい絵本も増えています。 一部取り入れている園などもありますが、子どもの年齢に応じて、子ども自身が学ぶことも必要です。ぜひ園や学校でもカリキュラムとして取り入れて欲しいと思います。 「何かあった場合は自分が責められることなく相談できる環境を作ることが大事」(おがわさん)という投稿もいただきました。 子どもが相談しやすい環境作りも欠かせません。先生はもちろん(先生が加害者になる可能性もありますから)、先生以外の相談先を知っておく、子どもの年齢に合わせて、適切に聞き取りできる専門職の配置も必要です。子どもへの不適切な聞き取りによって、子どもが再度嫌な思いをするなどの二次被害は防がなくてはなりません。 日本版DSB、詳しくは知らなかった方もいたようですが、今回の議論で知っていただいたり、考えていただくきっかけになってよかったです。少子化ですから、人口割合から考えても子どもの問題は薄まってしまいがちです。 ぜひ、今後も、子どもを権利の主体として、子どもを守っていくために私たちに何ができるかという視点を持ち続けていけたらと思っています。★高祖議長の過去の円卓会議より・子どもが1年生になるときの「小学生の壁」、知っていますか?・埼玉県「虐待禁止条例改正案」取り下げ。良かったですか?・こども家庭庁、期待しますか?高祖議長の著書【どう乗り越える?小学生の壁】が3/12発売されました。親の仕事や考え方に合わせるのではなく、子どもの権利をベースにしながら、子どもの考えや意見を聴きながら対応していこうという内容になっています。たくさんの生のお悩みの声や対応方法も集めて紹介しています。ぜひご参考にしていただけたらと思います。
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